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猫冲の事件簿Ⅲ Mりん篇📕⑤



ようこそバツイチの世界へ❗

気まずい…

たしかに、

 「自分の部屋に男を連れ込んじゃった♡」

っていうのはあながち間違いじゃないけど、何も後ろめたいことはしてないし、ズーカさんの今後の人生について相談してたんだから、どちらかといえば褒められてもいいくらいだと思う❗

🐱(っていうか、これはゲームの世界の話のはず…)

あの感じだと、なんか『二股かけられてた❗』と思って怒ってるか、それとも逆に凹んでるか…このどちらかだよね。

はぁ…困ったなぁ…
せっかく仲直りできたのに…
いや、ちょっと待てよ…この流れで、猫ちゃん有責で離婚するのもありかな?

🐱「わたし、もじゃりんと付き合うことにしたの。今までありがとね♪」

……ちょっと嫌すぎるんだけどww

やっちまったわー…

ゴロゴロしながら、悶々としているところに、ズーカさんから個チャが入ってきた。

「まおちゃん、ちょっと今話せるかな?」

あれ、あまり怒ってないみたい?

「あ、大丈夫です。」と答えると、ズーカさんは「それじゃ、今から行くね。」と言って、猫ハウスにやってきた。

『…』

「えーっと、昨日はごめんね。」と話を切り出したのはズーカさんだった。

わたしと他の男(もじゃりん)が並んでいるのをみて、腹が立ったのは確かだけど、事情も聞かず出ていったのは良くなかったと、後で反省したらしい。

🐱(成長したな❗)

とりあえず、いったん仲直りできてよかった。

「それで、まおちゃんに話したかったことがあってさ。実は今週末、婚活サイトでマッチングした人と会うことになったんだ。」

🐱(❗)

予想外のいい話だった。

だって、わたしがズーカさんと別れ話を切り出そうとしてるのは、彼にとって、わたしが婚活の妨げになってるというからだったんだから、ソコが解決できるなら、別れる必要さえなくなる…かもしれない。

🐱「そっか、おめでとう🎶すごくいい話だね❗」

「でも…」

ん?でも?

「やっぱり、まおちゃんと比べてしまって、また上手く行かないんじゃないかなー(笑)」

あ、別れよう。

『…』

ちょっと、お説教してから別れ話コースだな……

🐱「
 ズーカさん、わたしからも話があるんです。ズーカさんがわたしのことを、かわいいって言ってくれたり、すごく評価してくれるのは嬉しい。
 でもね、婚活相手をわたしに重ねて、ダメ出しするのはやめて欲しいの。それじゃあ、上手くいくはずの御縁もだめになっちゃうかもしれないし、何よりお相手の方に失礼。
 前も話したけど、わたしも婚約者がいるので、彼と別れて、あなたのところに行ってあげる事はできないんです。
 やっぱり、わたしは足手まといになっちゃうみたいだから…離婚しよう。


『…』

「離婚は、今すぐでなくてもいいけど」と、続けて言おうとしたら、ズーカさんが重ねて、

「そっか、わかったよ。じゃあ、いまから離婚の手続きをしよう。」

と言ってきた。

離婚の手続きは、思った以上に簡単に進められた、結婚式のときの不手際が嘘みたいに。それから、離婚のコースターに乗る前に、ズーカさんと最後の挨拶をした。

「まおちゃん、いままでありがとう。まおちゃんからは、ホントに色々貰ってばかりだったな…ホントに楽しかったよ」
🐱「いえ、こちらこそ……ズーカさん、ちゃんと婚活頑張るんよ!!」

離婚のコースターは、皮肉なもので、ふたりで上手く乗ることができた。結婚式と同じ演出だった気がするけど、ふたりで乗れたコースターはすごく物悲しい景色に見えた。

これ以降、ズーカさんとは連絡をとっていない。
今も元気にしてるんだろうか。

スケコマシもじゃりん

長いプロローグだった…

ズーカさんと分かれてから、わたしは割と気持ちが落ち込みがちになった。別に喧嘩別れしたわけじゃないし、離婚時の演出が……はぁ( ´Д`)=3

仕方なかったとはいえ…やりきれない思いでいっぱいだった。そこへ送られてくる個チャ。

「あ、猫ちゃん。離婚できたのね。」

よかったねぇ。と、もじゃりん氏。

そういえば、相談に乗ってもらったのに、何も報告してなかった。「おかげさまで、ちゃんときれいに別れられました。 ありがとね。」と返事した。

キレイに、ねー…

「ところで、猫ちゃん、今ひましてるー?」

特にやることはないけど…何か用事かな。

「もし良かったら、お出かけしてみたらどうかなって。気分転換にどう?」

あー、いいね。気も紛れるかもしれない。てか、ゲームしに来てる中で、気を紛らわせるってなんだよ。と、自分の中で妙なノリツッコミをしつつ、もじゃりんについていくことにしたのだった。

もじゃりんは、ホントにいろいろなデートスポットを心得ていた。

プロンテラ西、プロンテラ城、ファロス灯台、それから、観覧車とか、お花畑みたいなデートスポットらしい場所にも連れて行ってくれた。

具体的に『デート』の中でどんな話をしてたのか、そこは全然覚えてないんだけど…なんか気楽に話ができること、ちょっとしたバカ話で笑えるところ、がもじゃりんとのデートにはあって、すごく楽しかった。

ギルド運営の話とか、真面目っぽい話も少しはしてたんかな…まじで何も覚えてない😹

忌憚のない意見ってやつっス

それからしばらくの間、もじゃりんは、気分転換といって、わたしを色々なところに連れて行ってくれた。

おかげさまで、『離婚のショック?』から次第に立ち直ってきて、気持ちも前向きになってきた。

🐱(大手様も無事倒せました)

元気になって、ギルチャの賑やかしに参加できるようになった頃『そういえば、わたしってみんなからどう見えてるんだろう』と、ふと思ったのだった。

黒ちゃんは『甘えん坊』ってよく言われてキャラ付けがされてるし、かよちゃんは『カワイイ、キレ芸人』だし、酔宵ちゃんは『泥無し芳一』だ。

🐱(わたしは❓)

今も印象に残ってるのが、黒ちゃんとろりちゃんの答え。

CASE 黒ちゃん

🐱「黒ちゃん。わたしって、みんなからどう見えてるかな?」

「えー、猫ちゃん?そうだなー…何ていうか、ぼくは聖母様だと思う。いつもみんなのこと気遣ってくれてて、護ってくれてる感じかな」

CASE ろりちゃん

🐱「ろりちゃん。わたしって、みんなからどう見えてるかな?」

「んー…そうねぇ」

ろりちゃんは、少し考えて。こう言った。

「発情したメス猫かしらね」

🐱(❗)

発…失礼にも程があるって(笑)
たしかに元気は出てきたけどさー…むむ


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