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RAFTができるまで。vol.19


~とーまさん編

ランチタイムをこなし、片付けと夜の準備、賄い食べて夜の営業。
そんな毎日を過ごす。

日曜日の休みには靴屋さんでのバイト。お店は暇でもずっと忙しい。

夜の営業が始まり、面接の人がやってきた。

応募情報から同じ歳なのは知っていた。

結構長いことしゃべってるなーと思いながら接客し、料理長と「あの長さは採用だろうね」とこそこそ話す。

たまたまその日は妹が手伝いにバイトで来てくれていた。
3人で見た目の印象から色々勝手に妄想して…。

もちろんのことながら、こちらに相談が来ることも無く、オーナーのセンスで人選は行われる。

お辞儀をして、面接が終わった様子…

カウンターの方に2人が向かってくる。

「採用することにしました。沖縄出身のはまもとさんです。」

人的沖縄要素がなかった沖縄料理屋さんには絶対必要なパーツ。
だけども、その場で採用決めちゃうとかやべーなと思ったり💦

挨拶をして、作り笑顔で出迎える。

未だに妹が言う。
「兄妹で働いてるの?!やばいね、すごいね笑」
と初対面でぶっ込んでくる土足感はまじで衝撃的だったと。

彼女が帰ったあと、履歴書や職務経歴書を勝手に3人で一通り目を通しあれやこれやと言い合う。

「これと言って特徴はなさそうだね」
「30前に東京とか遅くね?!」
「英語喋れるのかな」
「OL感なかったね」
「田舎感しか無かったね」
「もうちょい可愛い子は来ないものか…」
「とりあえずキャラは濃そうだったね」

可愛い子好きの料理長主導で3人であーだこーだ言いながら
「でもま、沖縄の人だし、俺らには頑張っても持てないパーツだし、仲良くやればいいんじゃない」
という所で落ち着いた。

加入の日まで無駄にオリエンテーション的な感じで呼びつけられてて大変だなーと思いながら…。

とりあえずFacebookで繋がり、写真の感じから履歴書の空白が一致して…。
なんかファンキーそうだなぁとか思ったり。

料理は間違いなく美味しかったし、沖縄の人がいて。これでちゃんと接客してくれる人だったらいいなぁと願いながら、新メンバー加入の7月を待つ。。。

次回に続く。。。

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