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放射線取扱主任者を目指そう~総論①〜

はじめまして。MyGO!!!!!ベース担当、月ノ森女子学園高等部1年の長崎そよです。
私は高校1年生なんだけど、実は3割しか受からない国家試験に合格してるの。放射線取扱主任者って聞いたことないかな。放射線技師さんを目指す学生さんを中心に目指してる人も多いと思うの。

放射線取扱主任者っていうのは、「放射性同位元素あるいは放射線発生装置(サイクロトロン、線形加速器など)の使用者、販売業者、賃貸業者及び廃棄業者に対して、放射性同位元素等の規制に関する法(以下、RI等規制法)に基づき放射線障害防止のための監督を行う者」って定義されているの。つまり放射線源を使用する事業所等で、従業者の放射線障害を防止するための監督者が放射線取扱主任者ってことね。

放射線取扱主任者の区分は、事業所で使用する放射性同位元素の性状(密封の有無、数量)や放射線発生装置の取扱の有無によって決まるの。まずはRI等規制法で定められた、規制対象事業者から説明した方が分かりやすいかな〜。原子力規制委員会への届出が必要な事業者は次の3パターンだね。

①まず届出使用者については以下のように定義されてるの。

(ⅰ)密封線源で使用量が下限数量の1000倍以下のものを取り扱う者
(ⅱ)非密封線源で使用量が下限数量以下のものを取り扱う者

②次に表示付認証機器届出使用者については、その名の通り表示付認証機器を取り扱う者と定義されてるの。

③その他には
(a)業として放射性同位元素を販売する者 = 届出販売業者
(b) 業として放射性同位元素を賃貸する者 = 届出賃貸業者

次に、原子力規制委員会の許可または特定許可が必要な事業者について説明するね。

許可使用者については以下のように定義されてるんだ〜。
(ⅰ)密封線源で使用量が下限数量の1000倍を超えるものを取り扱う者
(ⅱ)非密封線源で使用量が下限数量を超えるものを取り扱う者

特定許可使用者については以下のように定義されてるの。
(ⅰ)密封線源で使用量が1個または1式10テラベクレル以上のものを取り扱う者
(ⅱ)非密封線源で貯蔵能力下限数量の10万倍以上のものを取り扱う者
(ⅲ)放射線発生装置を取り扱う者

許可廃棄業者については、放射性同位元素または放射性汚染物を業として廃棄する者と定義されてるよ。

放射線取扱主任者の区分の話に戻るね。一番取得しやすいのは、講習さえ受ければ誰でも取得できる第3種かな。但し第3種は取得しやすい分、放射線取扱主任者として選任できる事業者は限られてくるの。RI等規制法上だとわ第3種放射線取扱主任者を選任できる事業者は

・(密封線源を使用する)届出使用者
・届出販売業者
・届出賃貸業者

ぐらいかな。

第2種と第1種になると、原子力安全技術センターが実施する試験、つまり放射線取扱主任者試験に合格して、更に放射線取扱主任者講習を受けて初めて資格が与えられるんだけど、その分第3種よりも放射線取扱主任者として選任できる事業者の範囲は広がるよ。
第2種の場合、上に書いた第3種の資格で選任できる3つの事業者に加えて(密封線源を使用する)許可使用者も放射線取扱主任者として選任できるの。更に第1種の場合は非密封線源を使用する許可使用者特定許可使用者許可廃棄業者も放射線取扱主任者として選任できるんだ。
特に第1種放射線取扱主任者試験は毎年合格率が2~3割程度って感じで合格難易度が高い試験になるんだけど、その理由は試験科目の学習範囲の多さと合格基準の厳しさにあるのかも。
第1種放射線取扱主任者試験では

・法令 :60点満点
・実務(旧管理測定技術):60点満点
・放射線物理学:60点満点
・放射線化学:60点満点
・放射線生物学:60点満点

の5科目が試験科目として出題されるんだけど、合格基準は「全科目の合計得点が6割以上かつ、各科目の得点がいずれも5割以上」ってなってるんだ。あくまで私の個人的な意見なんだけど、特に法令は覚えなきゃいけない事項が多くて大変だし、実務は物理学、化学、生物学の学習範囲を全部網羅できていないとなかなか得点に結びつかないから時間をかけて勉強しないと合格点に手が届かなそう。

……と、ここまで話したら「そんな難しい資格、自分には絶対無理かな、、、」って諦めモードになっちゃった人もいるかもだね。でも大丈夫!
第1種放射線取扱主任者試験本番で合計87%(261点/300点満点)点を取った私が、放射線取扱主任者を目指す貴方にみっちり、このnoteで合格できるような授業をしていくから!ちなみに私、放射線物理学が得意で本番では60点満点中54点(9割)取ってるの。物理学が苦手な人は聞いた感じ多そうだし、かなり力になれるかも。よろしくね♪

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