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GⅠを前に、色々と「あつい」美浦の様子をお届け『競馬が好きだ!』9/27 OA

 ラジオNIKKEIの競馬実況アナウンサーが日替わりで登場する『競馬が好きだ』、きょうの担当は藤原アナウンサーです。
 そして、毎週水曜日はおなじみ美浦トレセンリポートですが、今週美浦担当は山本直アナウンサー

藤原:GⅠ、いよいよ始まるということですが、美浦トレセンはどんな雰囲気でしたか?
山本:スタッフの皆さんはそんなに変わらないと思いますが、一般紙の記者の方が来ていたりとか。ちょっと取材陣もいつもに比べると多いかなという感じで。
藤原:やっぱりG1開幕ということで活気も。
山本:ありましたね、はい。いろいろな方がいろいろな方と話をしているのをお見かけしましたし。しばらく空いていなかった坂路コースがプレオープンしましたので、GⅠの出走組ではなかったんですが、一部の馬がもう坂路で追い切りに近いもの、あるいは追い切りをしていたようなので、新しいコースに行く馬がいたり、今までのコースで追い切る馬がいたりして、ちょっと目移りしながら。
藤原:そうなんですね、いろんなところを見ながら。

 ということで少しずつ盛り上がりを見せている美浦トレセン。「あつい」のは比喩だけではなく…

藤原:SNSによると、「涼しいながらも汗をかいた」なんてXでツイートされてましたね。
山本:私、追い切り取材の日は1時間半前に起きて、寮のお風呂に入って、調教開始前に朝ご飯を食べに行くんですが、今日は21℃で涼しかったのに、風呂上りにスタミナ丼を食べてしまって。
藤原:汗が出るコースじゃないですか。
山本:ちょっとパンチの効いたお肉のどんぶりとコンソメスープがついていて、もう大変になってました(笑)ひとりで汗かいてる。
藤原:そうなんですね(笑)スタミナたっぷり、汗もたっぷりという。

 ちなみにお写真がこちら。これは確かにパンチがありますね… 

 さて、今週も中央競馬は中山と阪神の2場開催。土曜日に阪神でシリウスステークス(GⅢ・ダート2000m)、そして日曜日にはいよいよ中山で、スプリンターズステークス(GⅠ・芝1200m)が行われます。
 番組では、スプリンターズステークスの出走予定馬についてお送りしました。


キミワクイーンについて(奥村武調教師)

山本:6月、函館スプリントステークスで重賞制覇をしています。その後。キーンランドカップは7着でした。

Q. 前走について
(馬は)内目の枠を引いてしまって、馬場は内がかなり荒れている状態で、戦前からなかなか厳しいという予想をしていましたが、さらに当日はかなりの量の雨が降り、あまり良い状況ではないレースになりました。

Q. 今回の出走について
当初はスプリンターズSを使うつもりがありませんでした。キーンランドCで良い競馬が出来れば、と思っていましたが、思いのほか力を出し切れない競馬になりました。北海道から美浦まで輸送して、その後の状態が悪ければ、スプリンターズS(への出走)は考えなかったのですが、レースで力を出し切れなかったことを含めて、美浦に帰ってきてから、調子が上がってきている感じが見受けられたので、出走しようということになりました。

Q.1週前追い切りについては
横山武史騎手が『ゴール前の反応が見たい』ということで、私もそこは確認しておきたかったので、ゴール前で仕掛けるような追い切りの形を取りました。それに馬も応えてくれて、良い反応を見せてくれました。
(横山武史騎手は)『札幌の時より状態が上がってきていますし、反応も想像以上に良かったです。ずば抜けて何か良いところがある感じではないですが、今回、不安材料が一つもないのは、すごく良い』と言ってくれました。

Q. 馬の様子について
若い頃は体を維持することが難しく、その心配がある馬でしたが、この夏以降はすごく馬が充実してきて、飼い食いが良く、肉付きもどんどん良くなってきています。調教を手控えすぎて、太め、重めが残ったら嫌だな、と思うくらいになってきています。先週は反応を見ているので、今週(の追い切り)は遅くなりすぎず、かつ、やりすぎない追い切りにしています。この馬自身はかなり良い状態で、レースに臨めると思っています。

Q. 強みは
母のチェリーペトルズはかなり熱くなる馬で、レースでもコントロールが効かないところがあり、持っているスピードを上手に活かせないところがありましたが、(父の)ロードカナロアとの配合がすごく嵌ったのか、(キミワクイーンは)非常にクレバーというか、レースでも追い切りでも馬房でも常に冷静で、異常に盛り上がることがほぼなく、すごく扱いやすい馬です。乗っている時も普段も、人間に対して素直な点が、この馬の強みだと思っています。

山本:奥村武調教師は厩舎開業10年目。勝てばGⅠ初制覇ですので、この点について伺うと…

Q. GⅠ初制覇に向けて
こちらは勝つ気ですけれども、GⅠを勝てていない厩舎なので、今回もあまり過剰に期待なさらずに、どうせ負けるのだろう、と思って見ていてください(笑)

山本:もう、半分何か聞く側も話す側も笑ってしまう感じだったんですけど、とんでもない質問をしてしまったかなと一瞬思ったんですがもうちょっと自虐になるぐらいの感じだったんですね。

GⅠでは非常に勝負弱い、と言われている厩舎ですが、なんとかここでそう言われなくなるように、なんとか馬に頑張ってもらって、助けてもらえればと思っています。なんとか皆さんも優しい気持ちで見守っていただければと思います。

ウインマーベルについて(深山雅史調教師)

山本:4歳牡馬です。こちらも勝てばGⅠ初制覇の深山雅史厩舎の管理馬です。キーンランドカップ、こちらは16着でした。

Q. 前走について
競馬自体はスタートで挟まれてしまった影響があったと思います。また、直前の雨で馬場がぬかるんでいたことと、挫跖の影響で1本追い切りが出来なかったことで、力を出し切れなかったかなと思います。

Q. 今日の追い切りは
息と気合い、反応を確かめる意味で、先週ほどではありませんが、終い重点に追い切りました。あまり追い切りが良く見せる馬ではないので、時計的にもそれほど目立つ動きではないかな、というところはありますが、力を出せる状態にはあると思います。

Q. 厩舎開業5年目での初制覇に向けて

山本:こちらは何と言いますか、真面目なコメントだったんですけど…

だまだこれから、という立場ではあると思っていますが、このようにGIで注目していただける馬を管理させていただけるというのは、励みになるというか、やる気、厩舎の活気にも繋がってくると思いますので、ウインマーベルを管理させていただけてありがたいと思っています。(スタッフから)特に聞いているわけではないですが、そういう思いでやっているものと信じてやっています。

Q. この中間、松山騎手とは
一度話す機会がありましたが、松山さんも厩舎の仕上げに関しては心配していないという話を伺いましたし、今回は直前に松山さんに乗ってもらわず、厩舎で仕上げるということを話しました。

Q. 意気込みを
GⅠにまた出走できる馬を管理させていただき、皆さんに応援されるよう、一生懸命頑張ります。応援よろしくお願いします。

 栗東トレセン等このほかの陣営の声を含め、すべてのレポートはラジオNIKKEIのwebサイトでご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。

 競馬が好きだ!、来週もお楽しみに!
※このテキストでのお届けはいったん今回で終了となります。来週以降はぜひ放送でお楽しみください。

【競馬が好きだ!】
ラジオNIKKEI第1
毎週 月曜日~木曜日 20:50~21:00で放送中
出演:ラジオNIKKEIアナウンサー ほか


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