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トマトのキーマの大冒険。13/47

生まれはアンデス、育ちはメキシコ。
昔から頬を膨らませてたからか
トマトゥルふくらむ果実って呼ばれたよ。


メキシコからヨーロッパに渡ったのは16世紀の頃さ。
世の中、大航海時代で、新大陸を発見することに命を
懸けてる人たちが多くいたわ。


そして、そのお土産に
プリプリで赤い実のあたしが選ばれたわけ。

ついに世界デビュー!夢にまで見たヨーロッパ。
たくさんの人に食べてもらえる最高の舞台!!


と、思いきや・・・


「なんだあの赤い悪魔は!」
「食べたらきっと幻覚を見させられるぞ!」


そう、この見た目のせいであたしは食べられることなく
観賞用として扱われた。

ヨーロッパだけでなくて、
ジャポネでもそう。
確かEdo Era江戸時代にジャポネに上陸したけど、そこでも
観賞用として・・・


いいの。
食べてもらえるなんて思ってなかったから。
何なら植物界初の

グラドル

って思っていたから。

見て!あたしを!モデルにして!
どんなポーズでも取るわ!

あの頃は自暴自棄になってたわね・・・


そんなグラドル生活に転機が訪れたのは
18世紀。
ヨーロッパに大規模な飢饉が訪れた。


食べるものが無い中、人々はお腹を空かし、
何か食べられるものはないか・・・と探し回っていた。

イタリアのとある場所で、
「こ、コイツは食べられるかもしれん」
と、恐る恐る調理した勇者がいたの!


背に腹はかえられぬ。
勇気を出して調理してくれた。


ムムム・・・酸味はあるが、食べられないことはない。
工夫をすれば美味しくなりそうだぞ。

こうしてトマトを試行錯誤して生まれたトマトソースレシピ。


それからはご存知の通り、イタリアンでは欠かせない存在に。

飢饉のおかげって言ってはあれだけど、それで
食べてみよう、、、という感じになったんだから
世の中何がなんだか。


それだからイタリアでは
トマトではなく、ポモドーロ。
「黄金のりんご」と言われるようになったの。
(多分)


飢饉を救ったといえば
 ジャガイモもそう。
そういえばPotatoTomatoスペルも似ている!


今でもお互い会うと
「多くの人間を救ったのはわたしたちだよ!」って話をするわ。

さて、本題に入ろうか。


今回の主役は「トマト」

酸味が効いたトマトとカレーの相性は抜群。
今回はキーマカレーが主役ではなく、トマト。

「トマトのキーマ」

さて、今回の「トマトのキーマ」早速調理開始!
トマトのキーマって何度も書いていると
このトマトの名前みたいに思えてくる。

「トマトのキーマの大冒険!」みたいなタイトルから
なんだか物語が始まりそうだ。

そんな物語が始まる前にパウチが温まったようだ。

レッドデビルことトマトのキーマ見参!

唐辛子レベル2なので見た目ほど辛くない。


パウチを開け、お皿によそった途端に香る

トマトとキーマカレーの芳醇な香り!!
これはかなり期待です。


トマトも3種使われている。
かなり目立ちます。


しっかりとした挽肉の味にトマトが絶妙なバランスで
絡みつく。
MUJIレトルトカレーランキング4位は伊達じゃない。


これはご飯が進んじゃうねー。

そして、トマトが本当にいい仕事をしている。

昔はその見た目から「毒がある」と思われていたトマト。
今ではむしろ身体に良いと言われる。


人は昔から見た目で判断してしまう。
それは危険を察知するためにも大切な能力ではあるけど、
見た目だけで本当のことを知らないのはもっと危険だと思う。


トマトの歴史から感じたことだ。
そして、未だに人間は見た目だけで判断してしまいがち。

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