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DJ志望は押さえとけ!フリーとは!

どうも、謎のDJくんだよ。

最近、とあるタレントさんが「闇営業」だなんだで大きな話題になっていたね。
タレント事務所に所属しているタレントは仕事を事務所からもらう代わりに、ギャラの一部を事務所に渡さなきゃいけないんだ。
ここまでは前回のnoteでお話したね。
話題になっていた「闇営業」というのは、タレントさんが事務所に黙って仕事をゲットしてギャラまでもらっていたということ。
とくにこの方が所属している事務所は納めなきゃいけないマージンの割合が高いって有名だから、それをくすねちゃおうというのが「闇営業」の旨味なんだ。

みんながもしも事務所としっかり契約書を交わして所属した場合、「闇営業」は契約違反になっちゃうから絶対にやっちゃダメなんだ!

しかし、世の中にはこの「事務所」というのを通さなくていい人たちがいる。
それが「フリー」のラジオDJだ!
稼いだお金は全部自分の懐にいれられる!
そんな夢のような生き方「フリー」について今回はお話していこう…

フリーランスとは

簡単にいうと事務所に所属せずに活動する人のこと。
ラジオだけでなく、TVタレントでも声優でも「フリー」の人は一定数いる。
「フリー」といっても個人事業主でやってる人もいれば法人化して活動している人もいるね。

フリーのなりかた

フリーで活動する人には2つのパターンがある。
それが「元々どこにも所属しない」と「どこかから独立する」の2パターン。
まず前者について。
これは事務所の力を借りずに番組をゲットしてしまえばいいんだ。
(番組を持つための道のりはこちらで詳しく解説しているよ)
たとえば未来のDJの君が、HPで募集されているどこかのFM局の公募オーディションを受けて、見事合格したとしよう。その場合の契約は「局→君」になるよね?
「クライアント(局)から直接」契約を交わすことになるよね?
これがフリーランスなんだ!
局から支払われるお金は丸々ぜんぶ君のもの。やったね。

そして後者について。
例えば謎のDJくんが、「〇×オフィス」という事務所の人気DJだとしよう。
人気でキャリアもあるから「謎のDJく~ん、この番組やって~」とか「このイベントのMCまかせる~」とか、
今まで仕事をしてきたクライアントさんからご指名で仕事がたくさん舞い込んでくる。
そこで謎のDJくんは思うんだ。
「あれ…?これは事務所の力ではなく、僕の力だぞ…?」
その通りだね。そして賢い謎のDJくんはこんなことにも気が付く。
「なのに事務所にギャラの3割も取られているぞ…?僕の力で取ってきたのに…」
こう思ったら最後。謎のDJくんは事務所に頼らなくても生きていけることに気が付き、辞めて独立をするんだ。そしてフリーに。

フリーのメリットデメリット

ではフリーにはどんなメリット・デメリットがあるのか?
まずフリーのメリットはなんといっても「お金」!
2割3割の事務所のマージンといっても稼ぎが多くなったら、その額はバカにならない。とにかく稼ぐならフリーが一番。
そして「自由」。その名の通り活動もフリーだから、自分がやりたいことを事務所に縛られることなくできるんだ。

しかし、フリーはもちろんのことデメリットもある…
まず「自力で営業をしなくてはいけない」こと。
局や制作会社とのつながりを自分で作らなくてはいけないし、大変なのはそのつながりをキープしないといけないことなんだ。
もしもレギュラーが終われば、次のオーディションの情報を自力でゲットしなくてはいけない!
マネージャーという営業のプロがいない分、自分でコネを作り、それを育てなくてはいけないのがフリーなのだ。
そして「ギャラの管理」。
局や制作会社と対等に、時には下手に出て、時には強気に交渉をしなくてはならない。
さらにギャラも現場に行ったら「はい!」って現金で渡されるわけではないんだ。
あとで請求書を送って、振り込んでもらって、年末に支払い調書をもらって…。
ありとあらゆるお金のことを自分でやらなくてはいけない!

そして「会社という看板がない」
ある程度の実績とキャリアがあれば、その人の名前が看板になるけど、
フリーだと「どこの誰なの?」みたいなことになってしまう場合も。
たとえばみんなも水道修理の業者で「○○水道修理会社」の作業員が来るのと、個人で修理をやってるおっさんが来るの、どっちが安心できる?
「で、この人、どこの誰なの…?」みたいなことをクライアントも不安に思ったりするんだ。

さらに「最終的にすべて自己責任」
ミスをしたときに誰も謝ってくれないし、誰も尻拭いをしてくれない。それがフリーなんだ。
冒頭にした「闇営業」の話題じゃないけど、仕事をした相手が反社会勢力だったり、やっべ~やつだったとしても、すべて自分の責任なんだ。

このようにフリーは「自由に稼げる」反面で、「すべてのことを自分でやらなきゃいけない」という重荷も背負っているんだ。

ラジオ業界のフリーDJ

これはこのnoteを見ている人だけの情報だけど、ラジオDJって実はフリーの人が多いんだ。
特に売れている人やベテランになればなるほど、フリーの人が多い傾向にある。
なぜか?
要因の一つとして、TV業界や音楽業界に比べて、事務所の力が大きくないんだ。
だから事務所サイドも「なに?うちを辞める?ふざけんな!お前を業界から干してやる!」という流れが起きにくいんだ。
みんなが聴いてる番組のDJさんたちが「フリー」なのか「事務所所属」なのかチェックしてみると面白いかもしれない。
(果たして僕はこんな舞台裏を話してていいのだろうか…)

ということで今回はDJとしての生き方「フリー編」をお届けしたよ。
多分これからラジオのDJになろうとしている子も、前回と今回で説明したようなことは誰からも教わっていないと思う。
僕自身もデビューするまで何も考えていなかったしね。
だから、この記事が未来のDJの参考になればいいなと思って長々と解説してきたよ。

ということで今回のまとめ
「自由に生きるための翼は重い」

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