見出し画像

奥信濃への道 第3走:豊洲アーバンドック

ランニング履歴として筆を走らせようと続けている当マガジンシリーズであるが、この文章量がいつまで続くかは保証できない、しかし今回もお付き合いいただきたい。

”豊洲”それは築地市場移転問題で一躍時の地名となった事でご存じの方も多いであろう場所だ。
古くは関東大震災で出たがれきを埋め立てるために、東雲(読み:しののめ、筆者は当初読めなかった)と共に造成された地区である。
かの頃の豊洲は工業地帯として君臨したが、90年代前半から商業ビルと高層マンションの建設により住宅街へと変貌していった。この経緯から前出の豊洲市場建設地の土壌にに高濃度のベンゼンが検出されるといった具合だ。

そんな豊洲であるが90年代建築の面影を感じながらランニングするにも丁度良い場所だ。我が町、門仲から”ららぽーと”まで2㎞程アップとして走れば快適な豊洲ふ頭のお出ましとなる。
階層の高さによるヒエラルキー渦巻く魑魅魍魎高層マンション群と多数の橋脚を潜るこのルート快適そのものだが、案の定橋脚はケバケバしく黄緑色に光り輝いている。
この町はライトアップせずには居られないのだろうか。

右手にゴーストタウンよろしく、真っ暗で人気のないオリンピック村跡地を運河越しに眺めながら、釣り人を避け走り続ければ、眼前にはレインボーブリッジが迫りくる。まさに東京の象徴である。
流石にロケーションの良さは素晴らしく、東京港湾部らしい煌びやかさが田舎者の私にとっては目でも楽しませてくれる。豊洲界隈に居を構えている人にとってはこの景観が日常であると思うと恐ろしい。

画像1

さて今回のランニングだが、残業が続きモチベーションギリギリのところで家を何とか脱出した割には脚が良く動き、ノンビリ5min/kmペースを目標としたが途中から気持ち良くなり、ここ最近では良いタイムが出てくれた。とは言え自分比なので世間一般的なランナーからすれば序の口レベルではあるが暫し脚を作ってからペースの話はしたいと思う。
遅いなりにもペースが良いと嬉しいものである。

そんなお手軽豊洲ルート、私にとっては隅田川と並ぶ2台ランニングルート、近場に良いロケーションがあることは本当に喜ばしい限り。隅田川河口のルートについても紹介したいと思うが、それはまたの機会に。
走って戻れば酒の魅惑の街、門前仲町だ。酒好きの私としてはこれ以上ない街だが、ランニング後のビールは格別なのは言うまでもないだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?