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#ローカル経済を語ろう/Voicy山田崇ラジオ#23 [山田崇ラジオ#171]

2022/08/11
Voicy山田崇ラジオ#23 [山田崇ラジオ#171]
#ローカル経済を語ろう
話し手:山田崇さん 島田龍男さん 殿脇菜央さん 
書き手:石井恵里

【Voicy生放送中!】#ローカル経済を語ろう/山田ラジオ#171



START


山田さん:
毎週朝7時からノーイシュー・ノーアジェンダでラジオをお届けします!
私は、色々な講演に伺わせて頂き、テーマについてお話をしますが、このラジオは日常で得た色々な気づきや地域で得たインプットを、1時間アウトプットする場になっています。また、自分に視点を当てて、世代や仕事が違う方に、今感じていることや、多様な人たちの意見を聞くことで、どんなことをアウトプットをするのかをラジオでお届けします。
チェックインは今の気分や自然に思い浮かぶことを話していく時間になります。


Check in
殿脇菜央さん:
酔っています(笑)。昨日は初めて大阪北新地で飲んで、初めて大人の飲みを体験しました。お金を持っている大人は怖いなぁーと思いました。タクシーで朝帰ってきて、1時間しか寝ていませんが、今日は8時まで頑張ります!

島田龍男さん:
バタバタしていたら8月の3分の1が終わりました。今日頑張って立て直さないとな、という感じです。8月は毎日ラジオを放送していて、気が張っていると疲れているような気がします。

山田崇さん:
今日は祝日で、ちょっと休める!と思っています。先週末から岡山県と鳥取県に行き、飛行機で東京に戻って出社というスケジュールでした。そこから昨日まで仕事をしていました。昨日は島田龍男さんとgaccoLIVEで、私がゲストとして登壇して、気を張ってONの状態でした。今日は午前中だけゆっくりできるので、休みだーという感じですね。


山田さん:
チェックインがいいのって、あれー、ちょっと元気がないなとか、対面で話しているときにあくびしていたりすると、話している内容がつまんないのかなとか、思ってしまうところ、チェックインによって、もともと体調が悪かったのかな、とかお互いの前提条件を共有することが出来ることですね。仕事の前のミーティングなど、チームで仕事を始める時に取り入れているので、ここでも実践しています。
今日ちょっと気になったのは、島田さんのgaccoLIVEが3分の1終わったというコメントです。習慣化することがなければ3分の1終わったと思うこともないので、毎日やっていることを実感しています。
 今日のgaccoLIVEは12時~、「SDGsと教育」のタイトルで、すなばコーポレーション株式会社代表の門川良平さんが登壇されます。大企業で仕事をされながら通信制で勉強されて、教員も経験されました。島田さんとはどのような繋がりですか?

 島田さん:
「よんなな会」でお会いしました。

 山田さん:
「よんなな会」は47都道府県の地方公務員であれば誰でも参加できる会です。神奈川県理事の脇さんが主宰する会です。gaccoLIVEについては、今日も島田さんと公開振り返りをします。

 先週も山田崇ラジオをVoicyで公開で放送しましたが、先週のこのラジオ、私が放送した中で一番聞かれています。先週の放送では、#どこで暮らし働くか、よりも、#誰と暮らし働くか、のタイトルを付けたから再生回数が一番多くなったのかなと思います。
私は8月からVoicyのパーソナリティーをさせていただいていて、地方創世がテーマになっています。
今週は#ローカル経済を語ろう、がテーマなので、今日は#ローカル経済を語ろうについて話していきたいと思います。

 私は講演する機会も多いですが、講演を主催する機会も多く、色んな地域の人達と一緒にこれからのローカルキャリアを考える取り組みをしています。その事業での講演に、「新規事業の実践論」を執筆された麻生要一さんをお呼びしたいと思いましたが、謝金が用意できず。でも、オンラインで参加いただけないかということと、10万円か、塩尻市の17のワイナリーをセレクトしてお送りしますとお伝えしたら、ワインで承諾してもらえました。ワインをお贈りしたら麻生さんがFacebookにワインの写真を投稿してインフルエンサーになって下さって、とてもいいなと思って。ワインは、今はオンラインでも買えますが、自分でセレクトして、全部届けるようなサービスはまだないことに気がつきました。ふるさと納税が、今市場として最大になっているのも同じような意味だと思います。その後、麻生さんは、地方創世の活動のために、塩尻に6年連続で来て下さいました。事業をやること自体が塩尻の直接の利益になるわけではないですが、塩尻の経済と地域ブランドのためになると思いました。

 島田さん:
現金で受け取れば塩尻以外にも使えるものですが、そうではなく、塩尻のものに還元される仕組みなんですね。

 山田さん:
「市役所をハックする!」では市役所の職員にも登壇してもらうことがありますが、副業申請が出来ず謝金がもらえないという方にも、現金じゃないから、シャインマスカットやワインを贈ることもできます。

 島田さん:
地域通貨のようになっていますね。
「ツッテ熱海」という静岡県熱海市でやっている取り組みが好きです。この企画は中川めぐみさんが始められて、釣りに行く人を増やすための、ツアーなどをしています。釣りをする人はたくさん釣れても食べきれない、ということもありますが、熱海では釣れた魚を漁協に持って行くと、地域通貨として交換出来て、そのお金を熱海のために使える仕組みになっています。自然を楽しむ人は、地域で使わないと言われますが、この仕組みによって地域にお金が入るようになっています。この取り組みすごく好きです。

 山田さん:
その場所でしか取れないものや、旬の物に触れられるのは良いですよね。目的地があるとそれ以外の所には行かないことが多いですが、目的地以外によれる仕組みがあると良いですね。

 島田さん:
ジェイン・ジェイコブズの「発展する地域 衰退する地域」の本で、地域の中でお金を回そう、という話がありますが、それについてはどう考えられていますか?

 山田さん:
地域を残していくために、地域経済をどうするかということですね。
地域の中では、例えば「キュウリのインフラ」があります。どの家庭でもキュウリが全部旬になってキュウリのあげ合いになります。地域の中だけで循環すると、またか、となりますが、それを旬ではない地域に送ると違うものが受け取れる。お歳暮やお中元も同じですが、地域の人と、そうでない人でやり取りをすると違うものを手に入れることが出来ます。
また、地域で学ぶ人たちが、例えばgaccoで学んで修了証を得ることで、自分のキャリアに繋がるとともに、それが地域通貨にもなって地域資源になって、地域を学ぶ講座を用意して地域を知ってもらうのも良いなと思います。

 島田さん:
ローカルの区切り目はどこかについて考えるとちょっとモヤモヤしますね。
 
山田さん:
物で交換する、という話をしていると、「山田さんだから出来るのでは」と言われることはあります。プラットホームに持って行くと関係性がある人とない人とも交換できますが、人との繋がりが無いと難しいです。私は今のところ江戸川区と関わりが無いので、実家からりんごがたくさん届いても隣の家に持っていけないですね。だからこそ、知り合いじゃない人の誰かに届ける仕組みが欲しいと思います。

 島田さん:
循環に関係しているのは地域ではなく人なのか。でも発送にコストがかかると難しいのか。

 山田さん:
等価交換をしないことがポイントになると思います。何かをして、現金を渡すとそれで終わってしまいます。麻生要一さんに公演を依頼するのが申し訳ないと思っていたのは公演の価値が10万円よりも高いと思っていたから。でも、麻生さんにはワインの方が価値が高いと思ってもらえました。お金では測れないものがあると思います。仕組み化できないかなぁ。

 島田さん:
価値を自分で決める社会になるのではと思いますね。自分の講演と価値を比較するのではなく、自分の提供出来るものと享受できるものを主観で比較するようになるということです。

 山田さん:
私は講演を『はい』か『イエス』で答えています。これは講演をすることがその地域やそこにいる人たちへの恩返しになると思っているからですね。対価ではなくて、この人のため、この地域のためということです。

 島田さん:
「関係人口」は良い言葉で、関係地がどれぐらいあるのかを指標にすると面白いかも。

山田さん:
今立ち上がりましたが、ラジオじゃ伝わらないですね(笑)
今日は午後「ドラッカー学会」で講演があります。岩崎夏海さんと学会長お二人、そして私が登壇者で、私は「柔らかい日本の作り方」をテーマに講演します。「柔らかい日本の作り方」とググってみてもどこにもなくて、何を話すか考えていましたが、今「柔らかい日本の作り方」を話せそうな気がしてきました。
指標化出来ないことを指標化する。柔らかい日本は地域から出来そうです。


Check out


石井恵里:
私の家の周りでも、自分たちで作ったキュウリや近所の方とキュウリをあげ合う「キュウリのインフラ」が起きています。確かに、みんなキュウリばっかりだからありがたいけど多すぎて困ることもあります。そこで、お父さんが移動販売のスーパーをしているのですが、スーパーでキュウリを買いたいという方に、うちで作ったキュウリや頂いて消費しきれないものを届けたりしています。大きな仕組みにならなくても、まずはこのように小さなところから始めていくのもいいのかなと思います。また、山田さんのお話にあった、ワインをもらうことにすごく価値を感じてもらえたのも、送る人や作る人の顔が見える関係だったからだと思います。人との繋がりが、モノの価値にもなるのかなと感じました。また、地域の物が良いと思われるのはそのものが地域の独自性であり、それが地域のブランドにも繋がっているのかなと思いました。

 島田龍男さん:
話せば話すほど、モヤモヤしますね。
前に仕組みを作ってくれた人の仕組みをもっと学びたいと思いました。100年も生きられないから、長期的な枠組みを考えても自分と関わりがなくなってしまうので、もっと自分にかかわりがあることから考えたいと思います。

 殿脇菜央さん:
実家に暮らしていた時には、キュウリと干物の交換で、近所のおじいちゃんとおばあちゃんと“シェアハピ”が出来ましたが、大学で一人暮らししていたら“シェアハピ”するのが不安になるなと思いました。”シェアハピ“には信頼関係が必要だなとかんじて、だからこそ、関係地が重要だと思いました。

 山田崇さん:
島田さんを悩ませてしまったなーと思いますが。でも、私は立ち上がりました、いいぞと思って。その理由は二つあって、一つは「柔らかい日本の作り方」が分かったような気がすること、そして二つ目は、自分も柔らかい日本を作ってきたという自信が湧いてきたことです。
今日の話も、講演もテーマやお題を頂いたから考えましたが、このような「インタレストエリア」をこれから意識して使っていこうとしています。
私自身のハッシュタグを特定することで、インプットがしやすくなったり、同じ関心を持つようになった人と繋がり易くなると思います。島田さんは100年後は生きていないとおっしゃっていましたが、昨日gaccoLIVEをされた島田由香さんは、楽しいから200年楽しく生きたいというお話もされていました。それも、テクノロジーの発展で出来るようになるかもとも思っています。



~収録後~


山田さん:
画面が映らないことの意味ってすごくあると思う。リラックスして話せるし寝てても話せるし。
Voicy Radiotalkの中で、創業者の方が、Voicyは始めた最初の2年間は鳴かず飛ばずだったけれど、声に対する意識が向くことは良いことだと思って、良い文化は競争するのではなく一緒に広げていこうという意識でやってきたというお話がありました。
塩尻市の活性化も、塩尻だけが良いのではなく、塩尻の人口が増えるということは、東京の人口が減ることでもあるから、そこも一緒に考えていかないとと思います。

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