採用メール分析×7

今回は最近ラジオで採用されたメールを載せながら、なぜ採用されたのかを自分なりに分析していく。


では、まず「ゆいかおりの実」の採用メール

【みんなのクイズ!夏織が責任持って答えます!】

⇒たぶん「びるびる」のインパクト勝ちだと思われる。実際、母から聞いたときのショックは大きく、思わず聞き返してしまった。こういうオノマトペみたいなものは、人によって差が出るのため、メールのネタにしやすいと思った。

唯ちゃんと夏織ちゃんも「地方の人かな?」って聞いてたし(実際は違う)、話題として「地方ネタ」はかなり強い。もし、地方に住んでいる人は、方言やその地域でいま流行っているものなどを書いてみるといいと思う。


●次は「Lady Go!!」から

【メールテーマ】

⇒これは先日書いた「セリフ技法」である。言われたときの衝撃は忘れられない。「実は」というところもミソで、インパクトが増大している。その言葉をうけての自分の感想「ショック」。そして、その言葉を受けた僕が本当にショックを受けてしまった話を軽く書いて、自虐的に締めたメールである。みかしーには同情され、僕は結構救われた。みかしー大好きになった瞬間でもある。

メールはいろいろなエピソードが書けるが、自虐メールというのは強い。普段の会話のなかでも、自慢話よりも自虐話のほうが聞いていられるものである。

また最初に、「高校生のとき」「合宿上のお風呂場で」と状況説明を短めにしている。これは上手くいったなと、いまでも思う。

しかし反省点もあり、「その合宿中」と「そのことばかり考えて」の部分が「その」被りをしている。こういった言葉の被りは、聞いているほうは意外と気付くものだし、なるべくないほうが望ましい。


次はゆいかおりの実から続けて3本。そして、Lady Go!!から2本。

【みんなのクイズ!夏織が責任持って答えます!】

1つ目

⇒「燻製カレー」という聞きなじみのない言葉の強さによる。「燻製カレーって何?」というパーソナリティのツッコミ待ちで、話が広がる可能性がある。そういうメールは選びやすいのだろうと感じた。また、夏織ちゃんが燻製が苦手というところもマッチした。知らないで送ったが、パーソナリティの好きなもの・嫌いなものだと、トークしやすいからよい。


【みんなのクイズ!夏織が責任持って答えます!】

2つ目

⇒予想してるはずのものを裏切る突拍子のない答えだから。

つまり「意外性」がある文を書くのがコツだと思う。今回は「何それ?」という反応や「意味がわからない!」というツッコミが来て、お便りとして成立した。僕がずっと疑問に思ってたことなので、本心でいえば「共感して欲しい!」という気持ちで送ったがダメだった(汗)。問題と答えが真っ直ぐの線の上にない、裏切る答えのものがよさそうだと思った。


【激突!ゆいかおり】

3つ目

⇒極端なものやネタ的なものは実現性がないので、できそうな範囲のものを考えてみた。ゆいかおりの2人は女性であり美意識が高い(唯ちゃんだけ?)ので、その部分をピンポイントで反転させられる内容で、罰ゲームとしてやったら「恥ずかしい」と思ってもらえるのではという気持ちで書いた。また、連敗していた唯ちゃんをいじるような形で、少し笑ってもらえればといいなと。結果、唯ちゃんは肌が弱いからできないという話になったが、「残念でした~~~」と唯ちゃんの無邪気な答えに、僕はひとりキュンとした。

また口紅の色の例示については、多くて3つにとどめるべきである。例というのは多いほど退屈に聞こえてしまう。水色をあえてスカイブルーと言ったのは、こちらのほうが耳がキャッチしやすいかなとの考えと、漢字がつづいてると読みづらいだろうとのことで改めた。


●続いてはLady Go!!での【メールテーマ】

1つ目

⇒20:02に送ったメール。今はなきLady Go!!のような生放送中にメールテーマを発表する番組は、とにかく速さが命だったと思う。Lady Go!!の場合は20:10までで一区切りして番組の中盤で読む第一陣。そのあと20:30(過ぎも可)でもう一区切りされていた感覚だった。これは番組終盤と有料のカーテンコールで読まれる第二陣。

このメールのポイントは何といっても「スタバ」であろう。ここだけの話、スタバの話題って最強すぎる。作家さんの中では、女性声優=スタバという公式でもあるのか!?と思うくらい、採用に最も近い話題だと思う。

もし今すぐ、どこかの番組でどうしても採用されたかったら、急いでスタバに行ってネタを探せば強い。しかも、スタバ=意識高いとかリア充の巣窟というイメージがあるので、それにマッチしたエピソードがあったら強い。とりあえず新作を飲みに行って、レビューするだけでも読まれるメールが書けそうだ。

また、最後の文の「あえて感を」「演出するのが」「ポイントです」という1文に3つのリズムがとれる言葉選びをしてみた。英文ならここにスラッシュを入れて、

あえて感を/演出するのが/ポイントです

となる。こういう読みやすいリズムを意識して書いてみるといいと思う。


【メールテーマ】

2つ目

⇒このメールはあまり跳ねなかった、「反省メール」である。というのも、変態とかキチガイというものを狙いすぎている。つまり、狙ってる感が出すぎており、「俺って面白いだろ!」という勢いが全面から出ている。こういうメールはあまりよろしくない。本当はこういう変態メールほど、淡々と書いたほうが面白いのに・・・。

他には「ベリッと」などの音は、耳で聞くラジオでは有効活用しやすい。1メールに1つくらい擬音をいれてみてもいい。わかりやすくなるし、ラジオ的なので有効かなと思う。

それから例えの「かさぶたを剥がすような」は、いわゆるあるあるを投入してみたケース。この表現はそこまで好きではないが、誰にでもわかりやすいあるあるを入れて「なるほど」と思ってもらうのは大事である。ただし、比喩みたいなものは、入れどころが難しい。僕はいつも、こういった例えは極力、入れないようにしている。的外れな例えほど共感を得にくいものだ。

また「時には雑に扱われ、時にはやさしくされる」は、対比構造になっている。以前の有料の記事にも書いたが、対比させた文章はやはり、わかりやすい。


以上。







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