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コミュニティFMにおけるSNS活用のお話

年末年始の準備で慌ただしい日々を送っています。

今年は社内に余力がなく、元日に特別編成や特番はありませんので、お休みモードの年明けとなりそうです。まぁ1月2日から通常放送なので、誰かしらは出社するんですけどね。

さて、本日はweb周り、中でもSNSのお話です。

最近はさすがにほぼ全てのコミュニティFMが自社ホームページを持っていますね。たまーに巡回しておりますが、各局それぞれで中々面白いものです。

さらに、SNSに対応している局も大分増えてきました。ツイッター、フェイスブック、インスタグラムあたりが主流でしょうか。上手く活用しているなと思う局もありますけど、「一応やってまーす」的な局も多いように見受けられます。

当社では広報用にツイッターアカウントを利用しておりますが、それ以外のSNSの運用は行っていません。

というのも、広報・PRにSNSを導入する際の議論で「色んなところに手を広げたら内容が薄くなる」という現実的な意見を押し通したからなんですよね。誰もが忙しくてwebの更新すらままならない中、広報の手を多方面に広げるのは、かえってマイナスだと思ったんです。マジ無理です。

現在の当社のweb広報・PRの基本方針は、

1.ホームページを広報の基幹媒体とする

2.SNSではユーザーとの交流を通じて、ホームページ&番組への導線確保を目指す

となっております。

ホームページが広報業務の「基地」で、SNSはユーザー・リスナーの近くでうろうろしつつ、自社ホームページに誘導してみたり、あるいはもう直接番組を聞いていただくことを目指す形です。ですので、当社のツイッターアカウントでは必要に応じてリスナーのみなさんと直接会話もしますし、災害時には情報提供や収集も行います。他局ではお知らせ一辺倒のアカウントもよく見かけますが、当社は割りとアクティブな感じで運用していますね。我ながらどうかと思いますが、一度ツイッターで社内の機材メンテナンスの実況をしたことがありまして、結構盛り上がりましたよ、ええ。

そうそう、当社がツイッターの運用を始める際に決めたことがあります。

1.やれるときにやる(無理をしない)

2.相手の欲しがる情報をそっと提供する(押し付けない)

3.「番組」だと思って運用する(単なるお知らせツールではないよ!)

以上3点です。

ホームページでできる事は別にツイッターでやる必要はないわけで、どう差別化するのか、ということを説明するために決めたものですが、特に当社にとって一番重要なのは「ラジオ番組の一つ」だと思って運用するという考え方です。

正直申しあげまして、SNSで情報だけを淡々と流すくらいだったらホームページだけでいいんですよ。そこでわざわざツイッターにも同じ内容を書く意味を私は見出せませんでした。

なので、あえて当社のツイッターアカウントは「ラジオ番組的に」運用しています。

ラジオで言うところのフリートークもありますし、音楽のお話もします。フォロワーさんのメッセージもご紹介することもありますし、こちらからコメントもします。そしてその合間にラジオCM的に「当社のお知らせ」を出す感覚と言えばわかりやすいでしょうか。

まぁ、別にこれだけが正解というわけじゃないんでしょうけど、仮にもメディアのSNSで、自動ツイートで番組の開始時間をお知らせするだけとか、全部リツイートだけですか? みたいな一方通行な運用をしているツイッターアカウントを普通フォローしようと思わないですよね。やるからにはツイッターであっても「なんだか楽しそうだなぁ」くらいは思ってもらえるようにした方が良いのでは? と考えた結果なんですけど、お陰様でフォロワーさんとの間である種のコミュニティを形成するくらいにはなっていまして、結果としてはとても良かったなと感じています。

SNSはかじ取りが難しい部分もありますけど「ソーシャルネットワークサービス」という名前が示す通り、本義的には社会的なネットワークをweb上に形成するのが目的のはずです。堅い表現になりますが、自社アカウントは一つの「社会的なハブ」として、潜在的なお客さんを維持しつつ自社事業に結びつける重要な役割があると思いますので、これからも局や各番組で色々とトライして、最適な形を見つけていきたいなと思います。

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