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完走した感想 ~NoteとRTA in Japanを振り返り~

 NoteのNESテトリスの記事、そしてRTA in Japan 2021のTETRISをご覧いただいた方ありがとうございました。
 NoteをRTA in Japan開催前ぎりぎりで完成させ、無事RTA in Japanの解説も終えることができました。ありがとうございます。それぞれについて裏話を書かせていただきます。

Noteについて

 元々Noteの記事を書こうと思ったきっかけは、NESテトリス世界大会の予選に参加していた4名の応援をしていた際にRolling勢の話題を聞いた時でした。
 去年までのJoseph氏、Dog氏の活躍や、オンライン大会移行後のHyperTapper勢の盛り上がりを耳にしていたので、こういった直近3年ほどの大きなムーブメントを何かしら紹介できる記事を作成したいと思い、
以前から同人誌として作ろうとしていた「日本のテトリスカタログ(仮題:Japanese Tetrimino-Games Handbook)」の中でコラム的な立ち位置で掲載しようかと考えていました。
 その後、RTAinJapanでTETRISが採用された際、コーリャン氏から解説の依頼があり快諾。解説に向けていろいろ考えるようになりました。
 RiJでご覧になった方はわかると思いますが、現代の高速化した対戦テトリスとは異なり、見た目は非常に地味で、「何がすごいのか、何が難しいのかを一般視聴者に示す方法に乏しい」ところがNESテトリス対戦の興行として難しいところの一つだと考えています。
 初めてNESテトリスを見る視聴者にとって、現代のテトリスでスピーディな展開に目が肥えている日本のゲーマーに対して「テトリスの知見を広げてもらう」説明を一時間で行うことは困難だと思っていました。「遅いテトリス」という先入観を持たれてはどうしようもないからです。
 そこで、いままでプロットレベルで構想を練っていた「NESテトリス」の原稿を、
私の同人誌のターゲットである「ゲーマー層」向けのコラムではなく、「RiJ視聴者層」に向けたオープンな記事にリファインする作業が始まりました。これが11月の半ば、ちょうどNESテトリス世界大会の決勝トーナメント開催直後からとなります。
 まず、ゲーマーでは聞きなじみのある基礎的な用語からすべて見直しを行いました。例えば「フレーム」という言葉は一般的ではなく、30や60fpsといったゲームごとの特徴を知っている前提も生まれるため、すべて排除し、秒数での表記としました。ほかのテトリス特有の用語に関しても、説明を入れるまでは一切使わないよう心掛けました(それでも「タメ移動」等が引っ掛かった方がいたようです)
 また、ほかのテトリス系ゲームとの比較も極力排除、比較するとしても具体的なゲーム名までは言及しないようにしました。比較されるという事は、比較される側に不愉快な印象を抱かれる可能性を排除できません。そのため、できるだけ他ジャンルのゲーマーに不快とならないような表現を考慮して記載しました。
 唯一心残りなのは往年のNESテトリスシーンを支えてきたDASプレイヤーです。最後の段落でフォローを入れたつもりではありますが、話の展開上、それらの方々を下げたような形になってしまったのは申し訳なく思っております。
 また、このゲームはMAXOUT以降の得点表示や、本線トーナメントにおける乱数シードの固定等、外部ツールを使用している場面があります。一般にはこのようなツールを用いてゲームをすることは好ましくとらえられることはないと考えているため、このツール名等も記載しないようにしました。(これはRiJ本番においても同様のスタンスです。)
 また、読み物として最後まで一貫性を保つため、横道に逸れるようなエピソードは6割程度カットしました。一例をあげると以下が挙げられます。

  •  NESテトリス以前のテトリスTGM勢の活躍と実績

  •  SQR氏によるNESテトリスの日本TGM勢への普及

  • テトリスストリーマーKevinDDRさん

  • 海外の有名なNESテトリス選手

  •  絶対王者Jonas氏の数々のエピソードとその生涯

  •  世界の「グランドマスター」コーリャン氏

  •  りょくちゃ氏の世界大会における輝かしいデビュー

  • NESテトリス世界大会のサイドイベント

  •  テトリスエフェクトのクラシックモード誕生の経緯

  •  テトリスでも輝く名実況ジェームス・チェン氏

これらもどこかで公開できればと思います。

 そうやって1か月をかけて公開された記事ですが、想像の100倍くらいの方に見ていただけて大変驚きました。RiJの事前の予備知識として十分すぎる効果があったように感じます。
 また、読みやすかった、ゲーム知らなかったけど楽しめた、等の言葉を大変いただけました。感謝いたします。

RTA in Japan 2021について

 基本的には上記と同じスタンスですが、解説はへぼまいさんと二人で行うため、下記のような役割分担を行いました。

◎発言者と役割

へぼまいさん
 実況寄り。思ったことを自由に実況してもらう(テトリス用語OK)
はるく
 解説寄り。用語を翻訳する・合間合間にNESテトリスとCTWCの説明

◎解説の方針

  • セットアップ中に最初に記事のリンクを張ってもらう

  • はるくはテトリス用語は出来るだけ排する

  • へぼまいさんにはガンガン使ってもらう(はるくが翻訳)

  • 他のテトリスとの比較は極力避ける

  • テトリスDS以前のテトリスを視聴者は知らない前提で解説する

いかがだったでしょうか。うまく働いていたのであれば幸いです。
 自身のしゃべりに関しては間の持たせ方や活舌、そしてNESテトリスの知識不足等、まだまだ甘さも目立つ結果だと思います。精進したいと思います。
 最後に、カメラが重要な4人並走という特殊なセットアップでしたが、RiJスタッフの方の迅速な対応に感謝したいと思います。本当にありがとうございました。

最後に

 例えば解説のへぼまいさんは
「過去に現代テトリスの非公式世界大会で3連覇している」ヤバい人です。
 そういう事です。よろしくお願いいたします。


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