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棋譜を公開するということ~自戦記1-1(安用寺孝功先生との指導対局)

最近はネットで簡単に将棋の対局情報が見られるようになった。you tubeなどの動画でもプロアマ問わず対局を見ることができ、とても便利だ。ただ、対局動画を投稿する方はやっぱり将棋が強いし、何か惹きつける戦法を持っている。自分のような弱者がSNS上で将棋について何か発信する機会はないと思っていた。

しかし、いくつか理由により、noteの場をお借りして将棋について発信してみようかと思う。いくつかの理由のうち一番大きな理由は、ここ数年、自分が想像していたよりもはるかに多くの方に将棋を通じてお世話になったということである。大変おこがましいことではあるが、恩返しのために将棋の面白さを伝えられたらと思っている。他の理由としては、もしかしたら自分と同じくらいの棋力の方にとっては棋力アップの参考になるかもしれないこと、あつかましくもnoteを通じて将棋のご指導を頂く機会があるかもしれないこと、そして最後に最近とても物忘れがひどく、備忘録を兼ねて棋譜を残しておきたいということである。

さて、そんなわけで少しずつ棋譜をならべてみようと思う。棋譜を公開している理由が上記の通りなので、正直高段者から見たらもどかしく腹立たしい棋譜も出てくるかもしれない。うっかりしていて飛車をぽろっと取られた、というような棋譜も出てくるかもしれない。が、どれも自分としては一生懸命指していて誇りに思っているので、大切に丁寧に棋譜を残したい。

まずは2020年9月27日に安用寺孝功先生(当時六段)にオンラインで指導対局して頂いた際の棋譜をならべてみる。

手合割:二枚落ち、上手:安用寺孝功先生、下手:わたくしめ

△6二銀 ▲7六歩 △5四歩 ▲4六歩 △5三銀 ▲4五歩 △3二金 ▲3六歩 △5二玉 ▲4八銀 △6二金 ▲4七銀 △7四歩 ▲3五歩 △2二銀(図1)

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図1 上手(安用寺先生)2二銀まで。

▲3六歩に対して△5五歩とすれば、上手としては銀を使いやすくなる。ただ、たいていのプロは駒組みがある程度しっかりするまで下手の好きなようにさせてくれる。下手がまったく力を発揮できなければ指導のしようがないので。

ここまではよくある定跡の通り。角道を使って4筋の位を確保し、続いて3筋の位を取る。▲3四歩と突く手があるので、たいてい上手は△2二銀と上がる。が、やはり上手としては金銀を中央に配置したい。4筋3筋の位を取りにいく二枚落ち定跡がいかに優れているかわかる。もし下手の角道が途絶えるようなことがあれば、△3一銀~△4二銀のような転換も考えられる。

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