子宮筋腫のこと(自宅療養〜術後2ヶ月くらいまで)

退院して、母との一悶着がありながらも和解して、母は実家に帰り、1人での自宅療養期間が始まりました。

予め、病院の先生から、退院後2週間の自宅療養期間が必要という証明を出してもらっていたので(人事より、傷病休暇申請のため必要と言われていたため)、とりあえず仕事は休めます。


退院後の体調は安定せず、いくらでも歩けそうな日もあれば、5分歩くのもつらい日もありました。

よくなったと思ったら、次の日にはまた悪くなったり。

でも、とにかく歩いた方がいいと言うことだったので、友達とうちの近所で会う約束をしたり、電車に乗ってみたりしました。

どんな時も、お腹を庇いつつ、ゆっくり、でもなるべく歩くことを続けました。

あまり重たいものは持たないよう気をつけながら。


傷口を塞いだ4箇所のテープは、退院後1週間くらいで自分で剥がしてください、とのことだったので、1週間ちょっと経ってから、びくびくしながら剥がしました。

剥がすのは痛くないのだけれど、明らかに固まった血が溜まっているので、なんとなく怖かったのです。

当然傷口は既に塞がっており(人間の治癒能力ってすごい!!)、大丈夫だったのですが、体を洗う時などは気をつけつつ、ついお臍の周りを触ってしまった時とかはちょっとびくっとしたりしていました。


元気な日はとても暇で、前から気になっていたRYT200(ヨガの資格)を取るためのスクール探しや説明会参加もしました。

RYT200はずっと気になっていたものの、「ヨガはすごく好きだけど、人にヨガを教えたいわけじゃないしなぁ。お金もかかるし」と、決めかねていました。

ただ、実際手術をして、満足に体を動かせなくなってはじめて、よく聞く話ではありますが、体が動くって、好きなことができるって、とてつもなく素晴らしいことだな、と思ったのです。


ただ、元気な日もずっと元気なわけではなく、調子に乗ってたくさん歩いて、帰り道でつらくなって休み休みでないと家までたどり着けない、ということもありました。

日が経つごとに良くなっているんだ、と自分に言い聞かせながら、過ごしていました。


手術の直前までリュープロレリンを打っていたので、こちらの副作用もまだ残っており、ホットフラッシュなどの更年期の症状は続いていました。

よく考えたら当然なのですが、手術しても副作用が残っていたのも、しんどかったです。

(リュープロレリンの副作用については、この後も長らく苦しむことになるので、それは時系列を追って改めて書きます。)


そんな感じで、良くなったり悪くなったりを繰り返しながらも、のんびり過ごして、2週間の自宅療養期間が終わりました。

幸い私の当時の職場では、私が手術を受けた年の春頃から急にリモートワークに力を入れ出しており、体制が整っていたこともあり、辛かったらリモートでいいと言われていたので、9月中はリモートで働くことにさせてもらいました。


実際のところ、2週間自宅療養していたら3週間目にはもう治っているかというとそういうわけではないので、じくじくした痛みを感じながら会議に出たり、合間合間で休ませてもらいながら仕事をする、という感じでした。

ちょうど10月から軽減税率が始まるタイミングで、どうしても1日休んだりするのが難しい状況ではあったのですが、「こんなにつらいのに、私なんで働いてるんだろう…」と思うことは、多々ありました。

直属の上司や、女性の先輩・同僚は、かなり心配したり気を遣ったりしてくれたものの、「2週間も自宅療養してたんだからもう大丈夫でしょ」というスタンスの方や、そもそも手術することを伝えていなかった他部門の方からは、遠慮なく問い合わせやら仕事やらが降ってきて、正直なところそれもけっこうなストレスでした。

リモートさせてもらってるんだから…とか、これまで休んで迷惑かけてるんだから…とか、自分で頑張る理由付けをして働いていました。

おいおい書きますが、こういうことも含めて、仕事について見直す大きなきっかけとなりました。


なんだかんだありながらも、無事にリモートを続けたまま軽減税率の対応も終わり、10月に入ってからは、それまで通り出勤して、週に一度くらいリモートをさせてもらいました。(当時はリモートは原則週1回まで、という社内ルールがあったため。)

10月に入ってすぐ、軽減税率対応の打ち上げと私の退院祝いと称して、部で飲み会がありましたが、正直この時点でそこまで回復していなかったのに、濃い味付けの脂っこい料理をたくさん食べてしまい、その日の夜から朝まで激しい腹痛に襲われたりしました。

まだ術後1ヶ月しか経ってないのに、大丈夫…?と、直属の上司や心配してくれる先輩もいましたが、私は早く今まで通りにすることを目標としていたので、そういう意味でも頑張ってしまっていたのだと思います。

そういう態度を私が取るから、「大丈夫なんだな」と思わせてしまって、仕事を増やしてしまうことに繋がったのかもしれません。

自業自得ではあるのですが、みんながみんな、人のことを同じように慮ることができる訳ではないのだなと、実感した出来事でした。


術後1ヶ月後の検診も経て、病理検査の結果も聞き(すべてただの肉腫で、悪性のものはありませんでした)、特に何もなければもう通院の必要はないと言われました。

10月半ばからはRYT200取得のためのスクールにも週一回通い出し、確か10月中には保険会社からの入金もあり、私の望み通り、元の生活に向かって行こうとしていたのでした。

手術も終わったからマッチングアプリも再開したのも覚えています。笑


ちなみに、思い出したので書いておくと、退院前に聞いた注意事項としては、術後1ヶ月はセックスしてはいけない、術後3ヶ月は絶対に妊娠してはいけない、などでした。

後は、今後出産することになった場合、必ず帝王切開になります、ということでした。

帝王切開については、考えたことがなかったのですが、まぁ仕方ないかと。

もし子どもができることがあれば、またお腹を切るのもやむなし…と思います。


生理は、確か術後1ヶ月半強くらいたってから、10月の終わりくらいに、再開したような気がします。

再開後しばらくは、今までと変わらず…というかそれまでよりも痛みが強い気がしましたが、数ヶ月経つと格段に楽になりました。

2年経った今でも頭痛や腹痛はありますが、手術前までにあったような、歩くと踵からの振動が響いて痛い…みたいなことはなくなりましたし、腹痛の度合いも変わりました。

生々しい話ですが、術前は血の塊のような経血が続いていたのが、普通になりました。

生理って、月に一回しか来ないので、だんだん症状がひどくなっていくことに、気付きにくい気がします。

先月もこんな感じだった、というのが、ちょっとずつちょっとずつ悪くなっていくのだけれど、「周りのみんなも辛そうだから」と、痛み止めを飲んだりして頑張ってしまっていたというか。

私は子宮を温存したので、子宮筋腫再発の可能性は、全然あります。

だから、周りと比べるのではなくて、きちんと自分で記録を取って、見返して、心配なことがあれば産婦人科に行くようにしようと、考えを改めました。

自分の体が出してきているサインを、見落としたり無視したりしないようにしようと思っています。


次回は(まだ続くのか、と思われるかも知れませんが)、意外に後を引いたリュープロレリンの副作用の話についてです。


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