子宮筋腫のこと(手術までの4ヶ月間の通院について)

前回の子宮筋腫の記事のPVの伸び率がよくて驚いています。子宮筋腫のことで不安を抱えている方の、参考になるようなことが書ければいいのだけれど。


前に書きそびれた補足を少し。

私は、子宮全摘出ではなく、温存して筋腫のみを取ることを選びました。当時付き合っていた人は子どもはいらない派だったものの別れそうだったことと、どれだけ毎月生理がつらくても、生活を左右されていても、理屈ではなく全摘はしたくない、という思いがあったからです。不思議なもので、どれだけ悩まされていても自分の身体からなくなってしまうのは、避けたいと思ったのです。再発の可能性はもちろんあるんだけれど。

あと、ついでにMRIの写真も残しておきます。左がお腹側で、真ん中の黒い丸いのが筋腫です。これを見たとき、うん、取ろう、とはっきり決意が固まりました。他の内臓どこ行ったよ?と。一番大きい断面なので、もちろん他の内臓はあるんだけれど、びっくりしてしまって。

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さて、今日は手術までに打っていた注射と手術までの通院について。


注射を打って、生理を止めて、子宮の動きを止めて、筋腫を小さくするのがリュープロレリン注射の目的です。

ちなみに、MRIを見ながら方針を決めた際、6ヶ月後の11月頭に手術の予約をしました。腹腔鏡は予約が取りづらいらしく、早い方がいいとのことで。


初回の注射は、5月の終わり。初回は生理期間中に打つそうで、予定日で予約していたら予定通り生理がきたので予定通り注射。二の腕の後ろ側に打ちました。筋肉注射ということで、普通の注射より痛いと言われましたがそれは特に感じず。

初回の注射の時点で、手術日程が変わりました。注射は5回目以降はあまり変化がないことが多い、ということで、計4回に変わりました。手術日は9月上旬に。

生理はすぐ止まるわけじゃないと言われており、初回の注射の後もその時の生理はそのまま続き、確か2回目の時にはもう止まっていたような気がします(もううろ覚えです)。

更年期の症状も最初の1ヶ月間はなく、大丈夫じゃん!って思ってました。この頃は。注射したところがしこりのようになっているくらいで、普通に過ごしていました。このしこりは放っておいて大丈夫、と2回目の注射のときに言われました。しこりが残っているので、左右交互に注射を打ってもらうことにしましたが。


様子が変わり出したのが、2回目の注射から少し経ってから。もともと汗かきですが、突然顔や背中がかっと暑くなり、汗をだらだら書くようになってきました。夜も背中が暑くて寝付けず、夜中に暑くて何度も目が覚めるようになりました。最初は、気候のせいかなと思っていましたが、どうも違う。日中は1時間〜2時間に一回くらい、急に暑くなって汗をかいて、寒くなって…の繰り返し。夜も2〜3時間に一回暑くて目が覚めてしまいます。冷房のきいたオフィスで座って仕事をしているだけなのに汗をかくようになって、イライラすることも増え、かと思ったら急に気持ちが落ち込むことも増えました。


先生からは、必要だったら漢方も出すけど市販の更年期の薬とか飲んでもいいよ、と言われていたので、命の母を購入して飲むことにしました。とは言え症状が軽くなった気はせず、3回目の注射の時に先生に話すと、漢方はすぐに効果が出るものではないから、とのこと。結局効果があったのかは分かりませんが、プラシーボ的にもないよりはよかったのかも。電車でも職場でも急に汗が出てきて、ハンカチが手離せませんでした。夜眠れないのもかなりこたえて、気持ち的にもつらかったです。(そんな中彼氏と別れるというイベントがあったこともあり)

ただ、生理と生理痛がないというのは、少し楽ではありました。


そんな感じで8月まで4回注射を打ち、4回目の注射の時に確かエコーで大きさを確認してもらって、10センチ以下になったから一応腹腔鏡でいきましょう、と言ってもらえました。つらい更年期症状に耐えた甲斐があった…と思いました。注射は保険適用でも1回5000円もしたし。何かあったら開腹に切り替えますと言われていましたが、それはどんな時でも同じでしょう。

同じ日に、手術前の検査をしました。採血したり、肺活量を測ったり、などなど。


その次に入院と麻酔の説明があると言うことで、2日後にまた病院に。私は融通がきく職場だったので、急に休んだり出来ましたが、8月下旬は何回も病院に行ってばたばたしていました。

まぁ、それは、私が、手術前から決まっていた、どうしても譲れない海外旅行(友人の結婚式)に8月末から9月頭に行きたいと言っていたからなのですが。予定通り行った旅行は本当に楽しくて、仮に手術で何かあっても、もう思い残すことはない、と思うくらいのものでした。この旅行が先にあったから、つらい注射期間にも耐えられたのだと思います。

後は、うちの会社の制度で、入院中も100%お給料が支払われる、と言うものがあり、入院・療養期間を証明するための書類を事前に提出しなければならなかった、と言うこともありました。文書の発行費も5000円ほどかかりましたが、入院・療養期間中もお給料がもらえるのなら安いものです。普通は退院するまで出せないらしいのだけれど、6日間の入院と一般的には2週間の療養、と言うことで、証明を病院が書いてくれたので、とても助かりました。

その他、高額医療費控除をしなくてもすむ限度額適用の証明を出してもらったり、会社の人事にもとてもお世話になりました。何より、1週間旅行に行かせてくれて、入院・療養の3週間も認めてくれた上司には感謝しています。


清々しい気持ちで帰国して1週間後が入院日。

その前に、帰国翌日、手術の1週間前に輸血用の自己血を採血しに行きました。自己血も、最初は400mlを2回取ると言われていたのですが、私が旅行に行くので、まぁ一回にしときましょうということにしてくれました。とはいえ一回で400mlって…と思っていましたが、案外平気でした。私の血はヘモグロビン値が高いらしく、赤黒かったです。


旅行も終わったし、術前検査も自己血も終わったし、後は手術のみ。更年期の症状は続いていましたが、旅行の充実感に包まれておおらかな気持ちで入院に臨むこととなりました。


ちょっとごちゃごちゃしてしまいましたが、注射から手術前の通院までのお話でした。

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