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ロシアの言う「ナチ勢力」とは?ウクライナの極右・排外主義について

ロシアによるウクライナ侵攻は大きな批判を呼び、世界中が侵略者を許さないという怒りで統一していくのを感じたのだ。
これに対するロシアは「ウクライナの非ナチス化」を理由に侵略を正当化したのだ。

始めに当たり前のことを

わざわざ言うまでもないことだろうけど、いかなる理由を並べても主権国家に対し武力での脅しそして侵攻は国際法違反なのだ。このnoteはロシア軍、分離主義勢力のいかなる軍事行動も正当化するものではなく、一刻も早い撤兵を求めるのだ

マイダン革命直後幅を利かせ始めた排外主義者

まずこの問題語らなければならないのは2014年に起きたマイダン革命なのだ。親露派政権の政治腐敗やEUとの協調拒否に対して抗議運動が広がったのだ。その結果親露政権は倒れ、欧州に接近しようとするポロシェンコ政権が樹立したのだが、その政権には全ウクライナ連合「自由」右派セクターと言った民族差別を公然と行う結社も一時参加していたのだ。

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まず始めたのが地域言語政策の廃止。ウクライナの公用語は国家的にはウクライナ語なのだが、地方自治体が広く使われてると判断した言語はその区域内で準公用語として扱うという政策があったのだ。だからウクライナ語が苦手で普段はロシア語を使うという人も行政の網から漏れることはなかったのだな。でもこれを快く思ってなかった右翼が政権に入り、ロシア語表記を排除するようになったのだ。このような住民分断は特にロシア系住民が多いクリミア半島や東部で反発が起き、やがてクリミア独立宣言につながったのだ。

クリミアが独立宣言し、ロシア連邦の構成国になることを決定すると更にウクライナ政府のロシア系住民への敵視政策は加速。彼らは右翼によるリンチに怯えながら生活することを余儀なくされたのだ。そんな中ウクライナ中央政府はなんとマイダン革命に紛れ込んだネオナチの民兵を囲い込んだのだ。それがウクライナ国家親衛隊アゾフ連隊なのだ。

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アゾフ連隊がどれほどの権威を有していたか、「ジェノサイド」と呼べるほどの熾烈な暴力があったかは不明なのだが、少なくとも国家の威信を盾に公然とヘイトスピーチ・ヘイトクライムを行う輩がいたという事実は覆せないのだ。

近年排外主義者は弱体化している

反露感情を煽りに煽り立て延命を繰りかえしたポロシェンコ政権なのだが、排外主義者の支持率はどんどん下がっていったのだ。そして誕生したのがユダヤにもルーツがある元コメディアンのゼレンスキー政権なのだ。というか親欧州の人もこんなことしてたらそもそもEUに入れるわけないと気づいたのだ。EUは地域言語政策廃止の段階で警告していたから少し早く気づいてほしかったのだが…
ゼレンスキー政権に問題がないとは言わないけど、少なくとも前よりはマシになったはずというのがフェミイさんの率直な感想なのだなー。

本来保護を受けられるはずだったロシア系住民がプーチンのせいでまたヘイトに晒されてしまう

冒頭にも書いた通り、国家の主権はどんなに理屈を並べても尊重されるべき事柄なのだ。今回、プーチンの野心のせいでロシア系住民の待遇がまた悪化することを危惧しているのだ。戦争の犠牲者はいつでも一般市民なのだ

ウクライナに平和を!
ロシアに自由を!



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