吸血鬼と百合のマンガの秋「ヴァンピアーズ」

吸血鬼と百合のマンガ「ヴァンピアーズ」を知っていますか?

いやー、さすがに知らないですよね。吸血と百合っていう怪しい響き。

朝晩がすっかり涼しくなる秋に、私はこの「吸血鬼」×「百合」というとんでもないジャンルのマンガ全9巻を一気に読みました。

世の中、ランキングでは探せないコンテンツが溢れています。

コンテンツが溢れているからこそ、ランキング上位に埋もれてしまう良作がたくさん眠っているといってもいいでしょう。

私もこの怪しい「ヴァンピアーズ」は、友達におもしろいよと言われて、数年前に4巻ぐらいまで読んでいて、最近完結したというのを見たので、一気に見てみることにしました。

口コミの力は本当に偉大。

このヴァンピアーズは、得も言われぬ雰囲気とストーリー。地味な面白さと素敵なラストが印象的でした。

小気味のいいテンポで謎の情報を入れてくれるので、このあたりも少しお気に入りでした。

全9巻なので、一気見できるというのが魅力ですね。

一気見することで、ストーリー全体を味わうことができるし、振り返ることもできる。今回、ヴァンピアーズの印象的だったところをランキング形式で振り返っていきます。

漫画ヴァンピアーズの印象的だったところ 第3位

「主人公2人のキャラクター」

最近の漫画や映画は、本当にこれに尽きる気もします。ストーリーももちろん大事な要素ではあるけれど、登場人物がもつキャラクターや個性が作品全体に与える影響がとてつもなく大きい。

ヴァンピアーズの主人公というと、この2人です。

左が吸血鬼のアリア、そして右が人間の一花(いちか)です。

読まないとなかなか感じられないのですが、この2人のキャラクターが魅力的です。登場人物はたくさん出てきますが、やはり2人が抜けている。

吸血鬼のアリア(左)は少し、王様チックでわがまま。人間の一花(右)は素直で図太くて愛らしい。

読み終わった後に「一体どこがおもしろかったんだろう?」と考えたのですが、この答えを出すのが難しい理由として、この漫画のもつ独特の間や雰囲気があります。

爆笑する面白さではなく、ストーリーに唸らせるわけでもなく、どうも説明しづらい「雰囲気」が心地よかった作品です。その雰囲気を作っているのが、この2人のキャラクターではないか、と思います。

漫画ヴァンピアーズの印象的だったところ 第2位

「その主人公2人の心情変化」

これは、恋物語(?)の醍醐味ともいえます。

2人の心情変化が9巻続けて読んでいると綺麗にわかります。テンポよく話は進んでいきますが、非常に丁寧に描かれているので、違和感なくずっと見ていられます。

特に終盤での心情変化は印象的なものがあり、ネタバレしてしまうので、あまり詳しくは書けませんが、最終巻のほっこり感は、これまで8巻分読んでた時間と労力に見合うだけのカタルシスを得られます。

漫画ヴァンピアーズの印象的だったところ 第1位

「最終巻」

最終巻のほっこり感です。この作品は8巻まで読むのと、9巻まで読むのとでは満足感が大きく違ってきます。

この最後の満足感があるからこそ、9巻一気見した後の爽快感があるのです。1冊がだいたい20分ぐらいで読めるので、9冊分で約3時間。

少し長めの良い映画を観た気分にさせてくれる作品でした。

普段少年マンガばっかり読んでる自分にとっては、吸血鬼も百合も全くの専門外でしたが、おもしろいマンガにはジャンルというカテゴリー分けはあまり関係ないのかもしれません。

艶めかしいシーンがあったり、漫画独特のテンポ表現が作品の良さなので、将来的なアニメ化はないのかもしれません。

さて、ここまでヴァンピアーズを読んだ感想を話してきましたが、ここまで書いて感じたことを書いていきたいと思います。

それは、作品を味わうときの「具体と抽象」です。

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