【第2回】何から始めればいいのか?【レイチェル米国株物語】

投資有識者の多くは、口を揃えて言います。

「初心者はまず、投資信託かETFから始めた方がいい。個別株はリスクだから」

投資信託とETFは、銘柄を分散して購入ができるおまとめパックのような買い方です。個別株に比べてリスクが低いとされています。

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そしてその後、だいたい揃って驚くべきことを言い放ちます。

「私は、個別株から買い始めたけどね」

自分は個別株から買い始めたのに、初心者には投資信託・ETFを勧めるのです。

しかし、これは意地悪を言っているわけではありません。おそらく本心で言っています。

ではなぜ、彼らはこんなことを言ってしまうのか?

それは、有識者が個別株から買い始め、いろんな失敗や成功を積み重ね、その上で実体験の最終到達点として、投資信託・ETFにたどり着く。その結果を初心者に伝えてくれているのです。

しかし、それは本当に正しいのでしょうか?

それでは株式投資の楽しさをスキップして、無難な資産形成の効率性だけを得るということになってしまう。

例えばあなたがテニス部員だとして、初めに素振りだけをして果たしてテニスを好きになれるだろうか?一日ずっとフォームの練習でテニスを楽しいと思えるだろうか。

違う。

そりゃあ上達には正しいフォームを作ることは効果的かもしれない。

しかし

ボールを跳ね返す爽快感を体験して初めて楽しいと思えるのだ。だからこそ好きになり、本気になり、のめり込める。

「初心者はまず、投資信託かETFから始めた方がいい。個別株はリスクだから」

というのは、

「初心者は変なクセが付く前に素振りから入った方がいいよ」

と、言われているのと同じなのです。

つまらない言葉を鵜呑みにせずに、まずは”楽しい”を感じなければいけないのです。

その"楽しい“の体験が、投資を素敵な趣味にさせてくれるのです。


ではなぜ、投資信託・ETFだと"楽しさ“を感じられないか?


それは、まとめて買ってくれているおかげで、どの会社の動向を、どの会社の株価を追えばいいかが曖昧になるからです。

そりゃあそうですよね?

例えばアマゾンの株を持っていれば、CEOジェフ・ベソス氏の退任で株価はどうなるの!?カリスマの引退で下がっちゃうの?それとも新CEOへの期待で上がるの?

と、ドキドキしながら考えを巡らすことができます。

ところがどうでしょう。

アメリカ市場全体に分散している投資信託・ETFの場合、"ベソス氏の退任"と聞いても、「ふーん。大変そうだね」以外の感想が出てきようがありません。

それは自分が持っている株への影響が非常に限定的になるからです。

あまり関係のないものは、いつだってどうだっていいのです。

そうなのです。

米国株投資には、ちゃんと楽しいを体験するための買い方があるのです。

それは、自分の”好きな会社の株”を買ってみるのです。

自分の好きなサービスを提供している会社でもいいし、成長しそうだなと思う会社でもいい。

自分の”推しメン”銘柄を見つけるのです。

これが、楽しむという観点では、絶対的に正しい買い方です。

“推しメン”なら全力買いして損しても、納得できるというものです。

しかも、もしこれがアイドルであれば、かけたお金は戻ってきませんが、投資の場合は、かけたお金が倍になって返ってくる可能性だってあるのです。

さらに

好きな会社、応援してる会社の名前をニュースで見るたびに、情報を得て、調べるうちに知識と経験値を得て、投資家としての実力も上がっていくのです。

それを元に界隈ではあーでもない、こーでもないとお話もできる。

何が嬉しくて自分が買う銘柄を人に決められ、しかもそれが当たり障りのないリスク分散銘柄となるのでしょう?

それでは楽しくも、深まりもしないのです。「素敵な趣味」は遠くなってしまいます。

ちなみに私が初めて買った銘柄は「DeNA」です。大学を卒業する際の就活でどうしてもDeNAに入りたくて入社選考に挑みましたが、残念ながら結果は不採用。選考過程で南場智子社長(当時)の話を、生で聞く機会もあり、その時から私は彼女の大ファンです。
その後、DeNA株は上がったり下がったりを繰り返し、最終的にはトントンくらいのところで売却し、全ての資金を米国株へシフトしました。

この買い方をすると何がいいか?

うまくいくと素直に嬉しい。そして、もっと勉強してパフォーマンスを上げようと思えます。
失敗するとこれは悔しい。そして、もっと勉強して、今度こそパフォーマンスを上げようと思えます。

どっちに転んでも、次への意欲になるのです。

ちなみに、私が株を始めた当時は、リクルート、楽天、ZOZO、ヤフー、UUUMなどを保有していました。私は人事部で採用の仕事をしていたので、人材業界はある程度理解があり、また、IT業界への興味もあったためです。これらもDeNA同様に米国株シフトのタイミングで全て売却しました。

これらの会社は私が好きで応援したい会社でしたが、全て売却しました。

自分の好きな会社の株を買うのは”楽しい”への一歩ですが、それで損をするのはやりきれない。

できれば自分の「パフォーマンス」=「利益」を最大化できると思う買い方をやってみたいというのが人の心です。

この観点を元に、ここから先は、米国株の個別銘柄の話に移っていきます。

その前に、なぜ米国株か、ということだけ少し触れておきます。まずはこのツイートをご覧ください。

日本はGDP(国内総生産)で世界第3位の経済大国ですが、アメリカと中国の成長曲線と比べると差は歴然ですね。各企業の成長がGDPに直結するので、当然株価も影響は受けます。

どういうことか?

米国株の方が日本株よりも①値上がり率が高い。もしくは②上がる銘柄が多い。ということが言えるでしょう。

「日本企業を応援したい」という気持ち以外に、日本企業に投資する理由はあまりないのです。そして、米国株の方が難易度が圧倒的に低い。経済がこれだけ成長しているのです。株価だって上がりやすいからです。それであれば、まずは米国株から取り組んでみるのがいいでしょう。

米国株の個別銘柄。はじまりはGAFAM(ガーファム)からです。

GAFAMとはGoogle、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftの巨大IT
企業5社をまとめた言い方です。Microsoftを抜いて、GAFA(ガーファ)と呼ばれることもあります。

2020年5月、日本に衝撃的なニュースが響き渡りました。このGAFAM5社の時価総額の合計が、日本の東証1部上場約2170社の時価総額の合計を超えたというものです。

GAFAMはそれぐらいの資金力を持ってビジネスを行っているのです。それだけで、これからの展開が楽しみでしょうがありません。

次回は、このGAFAMを中心とした米国株の買い方のパターンについて話していきます。

それでは、本日は以上です。また明日お会いしましょう。レイチェル。

▼【第3回】はこちら

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