スクエアとアフターペイ、その組み合わせ抜群
決済サービス大手スクエアは、オーストラリアのアフターペイ社を290億ドル(3兆1600億円)で買収すると発表しました。
アフターペイは商品代金の4分の1を店で支払えば残りは利息なしで分割後払いできるサービスです。この分割払いによる利息は発生しません。ユーザーは無料で4回払いにできます。
アフターペイは店舗側から手数料をもらうモデルなのです。
アファームに代表されるアメリカで流行っている後払いサービスが、私はいまいちなんで利用者が増えているかよくわかっていませんでした。
調べてみると、
クレジットカードを作れない学生や若者世代の中には、信用スコアが低いものの分割支払い能力がある者が多くいて、既存の与信方法ではクレジットカードを作れなかったり、作るのを面倒だと感じる属性に支持されているようです。
彼らが高額商品を購入したり、定価で購入することは、彼ら自身にとってもメリットがあるし、店舗側にとっても大きなメリットがあります。
なぜか?
クレジットカードがないから高額商品を買わないのはお互いにとって機会損失だし、今購入することを躊躇するのもお互いにとって機会損失になるからです。
このサービスはBNPL(バイ・ナウ・ペイ・レイター)と呼ばれています。
スクエアのコア事業は決済サービス(PayPayみたいなもの)のCash App(キャッシュアップ)。
これに、後払いサービスのペイレイターがくっつくというのはサービスシナジーを容易に想像ができます。スクエアによるペイレイターの買収はユーザーにとって便利なサービスを連想させるものになっているでしょう。
スクエアのジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)は「スクエアとアフターペイは、目的を共有している。両社が合併すれば、キャッシュアプリとセラーのエコシステムをよりよく結びつけ、加盟店と消費者にさらに魅力的な製品とサービスを提供することができる」と述べた。
またお目にかかれるときを楽しみにしています。