【第9回】FRBって何だ?【レイチェル米国株物語】

米国株投資をやっていると避けては通れないのがこの"FRB"です。

なんとなくわかるようなわからないようなで放っておきがちですが、ちゃんと理解をすると金融関連のニュースがよくわかるようになります。

今日の内容が理解できれば、投資がぐっと面白くなるので頑張っていきましょう。

FRB(連邦準備理事会)

日本の日本銀行にあたるものをアメリカでは連邦準備銀行(Federal Reserve Bank)と言います。日本と違いアメリカは州の独立性が高いので、連邦準備銀行は1つだけではなく、全米12地区にあり12銀行存在します。

地区連銀と呼ばれますが、トップは"総裁"という役職です。

この、12の地区連銀(連邦準備銀行)を統括し、重要な金融政策を決定するのが、FRB(連邦準備理事会)という組織です。

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FRBは理事会なので、理事で構成されています。理事の人数は7人と決まっています。その中で大統領に指名され、議会で承認されるのが、理事会トップの"議長"です。

パウエル議長という名前を聞いたことはありませんか?

2021年現在、彼がFRB議長を務めています。

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Bloombergより最もイケメンな写真を拝借

他の理事の名前を覚える必要はありませんが、副議長のクラリダ氏だけは頭の片隅にいれていてもいいかもしれません。しかし、基本はパウエル議長だけで大丈夫です。

一応、選ばれしFRBメンバーのご尊顔をご紹介します。

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FRBのHPより引用

あれ?FRBは7名で構成されているはずなのに6名だけ?

そうです。理事は現在1名空席なのです。

そして、FRBが開く金融政策会合があり、それを"FOMC"と言います。FOMCは会合の名前になりますのでお気をつけください。

しかも、このFOMCは年に8回ありますので、割と頻繁に開催がされています。

FOMCで話し合われた内容やFRB議長の発言が、世界経済を動かすことがあるほど、大きな影響力を持っています。

FOMCは、7名の理事と5名の地区連銀総裁の合計12人が投票権を持っています。7名の理事とニューヨーク地区連銀総裁は常任で毎年投票権を持っています。残りの4票をその他の地区連銀総裁で毎年入れ替わって投票権を持つというやり方です。

2021年は、シカゴ、リッチモンド、アトランタ、サンフランシスコの各地区連銀総裁が投票権を持つメンバーとなっています。

2021年 FOMCメンバー

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"FRB"は地区連銀を統括する組織。
そしてFRBが開く会合を"FOMC"という。

いろいろ話してきましたが、覚えるのはこれだけです。

なので、

"FRB"と聞くと、金融政策を決める組織だな。と思い、"FOMC"と聞くと、FRBがやってる会合だな、と瞬時に思えるようになってください。

これが本当に大事です。

あと、ベージュブックとかジャクソンホールとかいろんな言葉が出てきますが、それらは今日の話がわかっていれば、わざわざ覚えなくても出てきたときにちょっと調べればすぐにわかるので、出てきたときにググりましょう。

テーパリングとは何か?

最後にテーパリングだけ簡単に説明しておきます。

テーパリングは、超重要な金融政策です。

そのテーパリングを決定するのがFRBなので、最近よくFRBやパウエル議長がニュースや話題に出てきています。

そうすると、やはりFRBを語るうえで、テーパリングの解説をしないわけにはいきません。

テーパリングとは量的緩和の縮小のことです。量的緩和とは、中央銀行が国債などを買い入れ、市場にマネーを送り込むことを言います。

このマネーの送り込みを縮小させる。つまり"減らす"のがテーパリングです。

テーパリング = 量的緩和の縮小

つまり?

今まで中央銀行がバンバン債権を買って市場にお金をバラまいているものを、減らしちゃう。

当然、市場に送り込むマネーが少なくなると、その分株式市場は賑わいを失うので、株価は下がってしまいます。

なぜFRBがこんなことをするかというと、景気が十分回復してくれば、わざわざ中央銀行が市場にマネーを送り込む必要がないでしょう?ということです。

なので、景気動向をちゃんと見ながらテーパリングを行っていけば、経済や株価に与える影響も限定的と言われています。

しかし、ここは乙女心のように繊細な市場心理。

様々な要因が変動要素となりますので、テーパリングの宣言、そして発動が下落要因と十分になりえます。

なので、

FRBは急激に株価が下がってしまうことを懸念して、慎重にテーパリング議論を進めているのです。

この夏の米国株の話題は、まさにこの"テーパリング"

大注目です。

それでは、本日は以上です。また明日お会いしましょう。レイチェル。

▼【第10回】はこちら

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