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攻守交代が少ない球技は珍しい

タイトルに「珍しい」と書きましたが、他の球技で攻守交代が少ない球技って他にあるのでしょうか?あったら、コメントで教えてください。
今回はビリヤードのちょっと独特なルールについて考えていきます。

そもそもハンデがあるスポーツってなくない?

他のスポーツはわかりませんが、ビリヤードではよく「ハンデつけてやる?」なんていう話がよくあります。
僕自身は「ハンデいりません!お相手願います!」という感じで相撞きをお願いしているタイプです。
 
ふと、考えてみれば「ハンデ」をもらってルールを変えて「試合する」って他のスポーツでは見たことないなと。
アマチュア戦でハンデルールを設けてやるスポーツがあったら押して欲しいくらいに思いつかないのです。
 
サッカーであれば、レッドカード即退場で11対11だったのが11対9になるとかは見かけますが、それはあくまで「試合中」にファールをしたことで罰則を受けているだけなのでハンデとは違います。
試合開始直後は少なくとも同じルール内にいると思います。
 
そう考えると「ハンデを設けて試合をする」のは、結構独特なビリヤードのルールじゃないかなと思います。
※ハンデあるのがいいとか、わるいとかそういう話ではないですよ。

ビリヤードにおけるハンデルール

9ボールのセットマッチルールで見ていきたいと思います。
通常の9ボールであれば、台上の最小番号に当ててシュートし最後の9番を入れれば1点(1セット)獲得となります。
世界大会は13点先取りや11点先取り、アマチュアの試合であれば7点ka
5点先取りがよくあります。
プロや上級のアマチュアさんなんかは、1~9までシュートミスなく最後の9番を入れて難なく1点獲得(マスワリ)します。
しかも、「ウィナーズブレイク(勝者ブレイク)」といって、9番を入れた人がブレイク権を獲得するので、下手すれば対戦相手はゲーム終了までイスに座ったまま終わっていきます。

(1)獲得点数(セット数)でハンデ

一番良く見かけるハンデルールは獲得点数の上限に差を設けるルールです。
お店の方や仲間同士でビリヤードをやる時は、大体5点先取りのルールで撞くことが多いです。
上級者と中級者、初心者が相撞きをする時にハンデを設けて
上級者:5点先取り
中級者:3点先取り
初心者:2点先取り
このような感じのルールで試合をすることが多いです。
 
ダーツであれば、ゼロワンルールで自分は701点、相手は301点といったところでしょうか。

(2)ボール数を減らすハンデ

獲得点数(セット数)を減らすルールにプラスして「ボール数を減らす」というハンデルールを設けることも見たことがあります。
9ボールであれば、9番を落とせば1点獲得ですがそこから1つ減らして「8番を落とせば1点獲得」というルールです。
「8有り(8付き)」と呼んだりしますが、8有りのハンデをもらっているプレイヤーは、8番と9番どちらかをシュートできれば1点ですから、テーブル上には2個の点数ボールが存在しています。
 
バスケで言えば、自分のシュートはどんなに遠くからシュートしても全て2点扱いだが、相手のシュートは2点とスリーポイントシュートが存在しているようなゲームルールになりますかね。

ハンデルールに意味はあるのか

上級者と相手をする時は、大体イスに座ったまま試合終了~なんてことはよくある話です。自分もよくイスを温めています。
 
9ボールのルールを先程も説明しましたが、1~9番をミスなく全部シュートできれば1点、ブレイク権ももらえます。上級者ほど連続して点数を獲得していくので、チャンスは相手のミスを待つしか有りません。
そういう意味では、ハンデにあまり意味がないような気がします。
自分が同じことをすればいいだけですから。それで負けているということは練習が足りていない、試合で力を発揮できないと考えます。
 
僕がハンデを貰わないのは、自分がどのくらい通用するのか確かめたい部分もある為です。※師匠がハンデくれなかったのでハンデないのが普通だったという話はないしょ……。
 
ただ、ハンデがあれば純粋に勝てる確率は上がるのでそれはそれで良いのかなと思います。勝つイメージを付けるのも大切ですから。
徐々に自分でハンデを取り除いていけばいいだけです。
 
ハンデがあるからいいとか、わるいとかそういう話では有りません。

もっと楽しくビリヤードができるように

テニスや卓球なら確実に1球ずつの攻守交代があるし、サッカーやバスケはボールを奪えば攻守交代、野球なら3アウトチェンジで攻守交代。
これだけ、攻守交代が頻繁にある中で、ビリヤードは本当に珍しいスポーツだと思います。攻守交代が少ない、場面によって攻めるか守るかを自分で決めてやれる。だからこそ、奥深いし難しい面でもあります。

(1)ハンデありきのJPAとJCL

先日の記事でJCLの開幕をご案内しましたが、JPAとJCLは国内だけでなく世界中で共通したルールを用いて開催されています。
こちらの2つは基本的にハンデがある、ポイント制の戦いです。スコアの付け方はややこしいので省きますが、とても楽しいです。
 
ハンデがあることで、ビリヤードを始めたばかりの人が試合で勝てる。
やってみたいと思っている人が参加しやすいルールになっています。

(2)ビリヤードの多様性

僕が周りで見るビリヤードのルールといえば9ボールです。
他に見るのは10ボールかローテーションくらいでしょうか。
JPAはポイント制の9ボールですが、JCLはポイント制の8ボールです。
どちらも通常の9ボール、8ボールと基本的なルールは変わっていないと思います。ただ単にポイント制になっているというだけです。
 
もっといろんなルールでビリヤードが流行ったら楽しいことになると思います。バンクプールやワンポケット、ジャパン、カイルン、14-1。僕もそんなに他のルールでやったことはないのですが、やってみたい。
 
プロになるために必死にボーラードを練習してプロになる。
試合で勝ち続けられるように、9ボールか10ボールをやる。
ただ単に球を撞いているのがたのしい。
 
いろいろな人がいろんな球撞きをしているのが一番健全だと思います。
「ボーラードだけやってプロになったって通用しない」なんていセリフもたまに聞きますが、いいじゃないですか。実際にプロになってることがすごいと僕は思います。

まとめ

今回はちょっと特殊なハンデルールについてご紹介しました。定期的に問題提起されるような部分ではあるのですが、何よりも楽しく球撞きできることが一番大切だと思います。
相手の鼻をへし折って、マウントとっても何にもなりませんからね。
 
プロになりたい!と思っている方、頑張ってボーラード練習してください、僕は1フレームで諦めるへなちょこなので心から尊敬してます。

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