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今週の障害戦(7/4,7/5)


今週の障害戦は、土曜日に福島で2鞍。日曜日に阪神で1鞍の、計3鞍が組まれていますね。

今週の3鞍は、どのレースも混戦模様で難解。ということで、結論よりも見どころ重視ということで、今日は進めていきたいと思います。


7月4日(土) 福島1R


ここは、「展開の読みがすべて」みたいな組み合わせになりました。

とりあえず、初障害馬をすべてスルーするとしても、①インシュラー④リーチザサミット⑤レヴァンテライオン⑩トーセンクロノス⑪レイヴンキング⑭ジョーカーワイルドの6頭に、勝ち負けまで持ち込める可能性を感じます。

まず、①インシュラー。この馬が、能力的には最上位でしょう。障害初戦は、最初のコーナーで外に張り、バンケットでややスムーズさを欠いての2着。そして、休み明けの前走は飛越がかなり雑で、しかもこのレースにも出走するレイヴンキングに早めに並びかけられる厳しい展開になりながらも、レイヴンキングは突き放しての2着。どちらも、負けて強しの内容でした。ただここは、④リーチザサミットが目の上のたんこぶになります。出脚の速さでは劣勢を強いられそうなだけに、逃げるにしても控えるにしても、道中、いかにスムーズに運べるかがカギになるでしょう。完勝もあるけど、絡まれての着外もある。そんな難しい位置にいるのが、この馬だと思います。

さて、もう一頭の先行馬④リーチザサミット。前走は離れた2番手だったため、なんとか折り合いをつけることができましたが、やはり理想はハナでしょう。一戦ごとに地力は強化しているので、①インシュラーとwin-winの関係を築ければ好走できそうですが、はたして、そううまくいくかどうか。なんとも微妙です。

⑤レヴァンテライオン⑪レイヴンキングは、ともに崩れないけど詰めが甘いというタイプ。好位で器用に立ち回れるので、①インシュラー④リーチザサミットが競るような展開になった場合に、漁夫の利的に勝ち負けに持ち込めるというイメージでいいかもしれません。ただ、ここ2戦、石神Jが完璧に乗っているのに最後に伸びあぐねる⑪レイヴンキングの方は、勝つというシーンがいかにも想像しにくいのですよね。おそらく2番人気でしょうけど、単勝馬券はあまり買いたくないタイプではあります。

⑭ジョーカーワイルドは、追い込み一辺倒。前走は、小野寺Jにしてはロスなく回ってきたほうではありましたが、それでも届かずの内容でした。ここは、展開がハマりそうな雰囲気もありますが、小野寺Jだとどうしてもコーナーごとにスタミナロスを生じる分、必ず追い込んではくるけれど、突き抜けるまではどうかという立ち位置でしょうか。

有力6頭の中で、最も人気がなさそうな⑩トーセンクロノス。簑島Jから大庭Jへの乗り替わりをどう判断するか難しいところではあるのですが、折り合いにやや課題があるタイプなので、その点だけに着目すれば、マイナスということはなさそうな気もします。レースぶりも、障害2戦目の前走でかなり進境がうかがえましたし、相手関係的にも、あと一歩の上積みがあれば、勝ち負けに絡んできてもおかしくない力はあると思います。

いずれにしても、五十嵐Jと大江原Jがケンカするのか、それとも妥協点を探るのか、その点が、このレースの命運を握っていると言っても過言ではないでしょう。

7月4日(土) 福島4R


ここは、④オブリゲーションの小坂Jの手綱さばきに注目したいレースです。

この馬の長所は、何と言っても、低い飛越でスピードを落とさずに障害をクリアするセンスが高いこと。小坂Jが久しぶりにめぐり逢えた、相性抜群の最良のパートナーといった印象すらあります。

ただ、顕著な弱点もあって、まず、ゲート内がうるさく、出てからも行き脚がつきにくいことが挙げられます。ここ2走も、逃げているとは言っても、道中でハナを奪うレースをしていて、前走なんかは、襷コースで他馬の飛越ミスや甘いコース取りに乗じて、一気にインからハナを奪ったものであり、はたして、今回も同じようにうまくいくかという問題はありますね。

おそらく今回も、スタート直後は⑦サダムドミニックに被されてしまうはずなので、そこからどうやって小坂Jがレースを組み立てていくのか、特に注目しておきたいと思います。

もちろん、④オブリゲーションの頭までありうる他馬との力関係ですが、確率論的に言うと、馬券に絡むのが10回に3~4回くらいのイメージでしょうか。

人気は、②フォイヤーヴェルクでしょうが、時計的には、前走からそれなりの上積みがないと、勝ち負けまで持ち込むのは難しい力関係でもあります。
あまり器用さがない分、ジョッキーのアドバンテージもそれほど大きく見積もる必要はないかなとも思うのですよね。

ならば、①カポラヴォーロ⑥フライクーゲルでも勝負になるイメージでいいでしょう。う~ん、本当は、このメンバーなら⑥フライクーゲルが一番能力は高いと思うのですよね。ただ、小野寺Jですからねえ~。前走と同様にロスの多い競馬になりそうで、それがこのレースの混戦度合いに、拍車をかけている気もします。

実績上位の⑫トラキアンコードは、ここ2戦の内容がもの足りませんが、立て直して状態が戻っているようなら、好勝負になって不思議ありません。パドックで活気が戻っていれば、少し評価を上げた方がいいかもしれませんね。


7月5日(日) 阪神1R


ここは、経験馬がどの馬もパンチ不足なので、初障害組にもチャンスがありそう。そういう意味で、とても難解なレースです。

初障害組を除いて考えるとすれば、個人的には、ディードニシノベイオウルフのように、能力の底が見え始めている馬よりは、ガッツィーソートブルベアブロンゾのように、障害2戦目で上積みが見込めそうな馬を上位に取りたいなと思います。

ブルベアブロンゾに関しては、初戦から障害馬としてのセンスの高さを見せており、その分、大きな変わり身までは期待できないかもしれませんが、このメンバーなら、馬券圏内の期待十分という評価でいいでしょう。

大きな上積みを期待するなら、休み明けでもガッツィーソートの方。こちらの前走は、襷コース以降、終始、外を回される厳しいレースになっていたので、うまく立ち回りさえすれば、勝ち負けまで持ち込めても不思議はありません。

メイショウナンプウは、障害3戦目でまだ上積みがありそうですが、前走でも熊沢Jが上手く立ち回っての結果なので、一変までは期待薄。相手が貧弱な分、ギリギリ馬券圏内もあるかどうかという微妙な立ち位置にいるような気がします。


いや~、それにしても、今週の3鞍は、どれも難解ですね~


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