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明日(9/5)の注目2歳戦


明日は、札幌で2歳Sが行われますので、簡単に見どころをメモしておこうと思います。

まず、何はさておき、明日の札幌芝コースの馬場傾向を午前中から注視しなければなりません。明日の札幌は降水確率10%ですが、先週、かなり悪い馬場でレースを行った影響は、少なからず残っているでしょう。

明日の札幌の芝で考えれる馬場傾向は、主に次の3パターンのいずれかだろうと思います。
 ①馬場全体が荒れてきて内有利に回帰
 ②内有利な状態からスタートして、徐々に外差し馬場に変化
 ③午前中から、先週同様に外有利

中でも特に注意したいのは、逃げ馬のコース取り。特に7R、8Rに芝の中距離戦が組まれているので、馬場の内を避けるようなコース取りを選択するのか、それとも普段どおり内ラチ沿いを逃げるのか、その点をしっかり見た上でないと、札幌2歳Sのレースシミュレーションはできないと思います。

このような状況ですので、先週の新潟2歳Sのように前日夜の時点であれこれと詳細を読み切るのは難しい。そのため今回は、出走各馬のポテンシャルと課題を中心に見どころを解説しておくことにしたいと思います。


札幌11R 札幌2歳ステークス


①ピンクカメハメハ
この馬は、初戦、先手を奪って勝ち切った形になりましたが、向正面で外からゾディアックサインがマクって来た時も、決してエキサイトすることなく冷静に対処できていましたから、おそらく逃げなくても競馬はできるはずです。また、追ってからの安定したフットワークも魅力で、かなりの素質を秘めていそうな雰囲気も。この内枠は、おそらく有利には働かないと思いますが、ここで好勝負に持ち込めるようだと、目の前の視界が一気に開けてくるのではないでしょうか。

②ヴェローチェオロ
先週の道悪競馬で勝ち上がってきた分、なかなか能力を測りにくいところがありますが、パドックを見た感じで言うと、メンバー構成はかなり手薄だったように思えました。感覚的には、ここで好勝負はイメージしづらいと思っています。

③ジオルティ
初戦は①ピンクカメハメハに完敗でしたが、前走は追走面での進境を見せ、見事に未勝利戦を勝ち上がってきました。バテずにジリジリと脚を使うタイプなので、道中、マイペースで追走できれば、ここでも半分くらいは負かしてもおかしくないかなという位置にいる印象ですね。

④カガフラッシュ
この馬は、初戦の福島で外をマクって勝つという意外性を見せてきたわけですが、さすがに初戦のメンバーレベルは低調でしたから、ここでは苦戦も予想されます。期待は、前走同様の外伸び馬場になった時ですが、たとえそれを味方につけることができたとしても、掲示板までが精いっぱいでしょうか。

⑤スライリー
この馬の売りは、何と言っても好位から器用な競馬ができるセンスの良さ。ガチンコ勝負を挑んで、ポテンシャル的にここで足りるイメージは湧きませんが、逃げ切りだったり、マクリ勝ちだったりと大味な競馬で勝ち上がってきた馬が多いメンバー構成になっている分、器用さを活かして上位に顔を出すシーンもないとは言い切れないでしょう。

⑥バスラットレオン
初戦は逃げ切り勝ちでも、上がりの速さは目を惹くものがありましたし、手応えにまだ余裕が伺えたところからも相当な素質を秘めていることは間違いありません。また、2着に負かしたモリノカンナチャンが、先週、かなり強い勝ち方をしたことで、この馬に対する評価も一段階上げてもいいのかもしれないですね。ただ問題は、ここは初戦と同じ展開には99%なりませんし、馬場状態もまったく違うので、初戦の好内容に過度に依拠する形で、高い評価を与えるのはちょっと違うのかなと。言い換えれば、初戦とまったく条件が異なるこのレースで好走できたとすれば、いよいよ前途洋々だとも言えるわけで、この馬のレースぶりは、特に注目しておきたいところではありますね。

⑦コスモアシュラ
前走、コスモス賞3着と言っても、未勝利馬カランドゥーラにも完敗でしたから、さすがにここでどうこう言えるイメージは湧きません。

⑧ユーバーレーベン
この馬の場合、相手関係に恵まれて新馬勝ちしたのは間違いないのですが、勝負根性があるというか、あきらめずに最後まで走り切る精神力の強さにはみどころがありました。ここに入るとはっきりポテンシャルで劣るのは事実ですが、混戦になった時にわずかながら出番がある可能性も捨てきれません。

⑨ウインルーア
前走で大幅な変わり身を見せ、なかなか優秀なタイムで未勝利戦を勝ち上がりました。ただ、その前走は、横山武Jが完璧な騎乗をした結果でもあり、あれ以上を望むのは酷かなという印象が強いのも事実。それを考えると、ここでこの馬がアッと言わせるシーンを想像するのは、なかなか難しいことだとも思います。

⑩リキサントライ
この馬にとって距離延長は悪い材料には思えませんし、最低人気でも、何頭かは負かしてきそうな気がしています。とはいえ、ここで馬券圏内を想像するのはさすがに難しいですね。

⑪ウイングリュック
前走、ハイペースで逃げて勝ったこの馬、ここも消耗戦に持ち込む可能性があり、展開上のカギを握る馬になることは間違いなさそうです。ただ、普通の競馬ではさすがに厳しそうなので、リスク覚悟で大逃げを打つとか、何らかの工夫がないと馬券圏内に顔を出すのは難しいかなと思います。

⑫ヴィゴーレ
前走は2戦目で一変した形になりましたが、さすがにここは家賃が高そうな印象があります。あとはレースセンスの良さを活かして、他の馬の凡走に助けれれてどこまでといった感じでしょうか。

⑬ソダシ
初戦の印象は、切れないけどバテない。父クロフネを彷彿とさせる雄大なフットワークも目を惹きますし、ここでもレースぶりは要注目です。時計がかかる馬場もプラスに出そうですし、この外枠も歓迎。条件には、かなり恵まれたと言っていいでしょう。ただし個人的には、ダートなら一流馬に育ちそうな雰囲気があるけれど、芝だとうまくいって一流半くらいかなと思っていているんですよね。いずれにしても、このレースでこの馬の将来性がある程度占えるような気がしていますので、なんとかいい走りを見せてほしいという願望を持ちつつ、ワクワクした気持ちでレースを観たいと思います。

⑭アオイゴールド
初戦は相手関係に恵まれた印象もあって、2着馬アラモードバイオの次走の走りなどを見ていると、ここで即通用という印象はありません。この馬も、初戦はマクリ勝ちを収めていますから、外伸びが顕著になった馬場でやっと掲示板。そんな評価でいいような気がしています。

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