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週末(1/30,31)の3歳戦回顧


この週末は、ポイントになりそうな3歳戦が複数ありました。

事前に注目レースとして取り上げていたレースと併せて、早速、振り返っていくことにしましょう。

土曜 東京4R 1勝クラス


土曜日、午前中のダートコースはかなり砂が軽い印象で、基本、先行有利の傾向が顕著に出ていました。このレースも、終い2ハロン目に11秒4なんて強烈なラップを踏んでいるので、後ろから行った馬にはノーチャンスの競馬になってしまいましたね。

そんなこともあってか、正直、勝ち時計も含め期待外れの内容になってしまった印象もあり、見どころ解説が機能しなかったことも相まって、なんだかモヤモヤする結果に。2着アナンシエーションの走りをどう評価すべきかも、ちょっと迷ってしまいます。

期待したタマモブトウカイショウリノカンパイですが、このペースで、あの位置から馬券圏内に突っ込んできたらそれこそ化け物ですから、今回はノーカウントでいいと思います。ただ、タマモブトウカイのほうは、やはり中山向きの印象が強いので、次に狙うなら、春の中山戦かなとも思います。

土曜 東京5R 未勝利


いや~、ボーデンの走りは、言葉にならないほどの衝撃でしたね。

まあ、ディオスバリエンテ組のレベルの高さについては、以前の記事にも書いているとおりで、ここはボーデンが楽勝するだろうとは思っていましたが、それにしても1:45.2は唖然とするレベルの好時計です。時計だけを言えば、これはもうすでにクラシック級ですから、次走、いきなり重賞を使ってきても、即、勝ち負けに持ち込めるレベルだと考えていいでしょう。

あえて言えば、フットワークの感じから中距離向きの印象が強いので、距離が延びてどうかというのはあります。ただ、多少の距離延長なら、ポテンシャルの違いで克服してしまいそうな気配すら漂っているので、少なくとも春シーズンのうちは、距離適性に過度に神経質になる必要はないのかもしれません。

新馬戦でこの馬を負かしたディオスバリエンテともども、今後の活躍を大いに期待したいと思います。

日曜 東京9R セントポーリア賞


ここは、遅れ気味のスタートとなったグレートマジシャンが、横綱相撲の走りで悠々と差し切りました。

勝ち時計の1:46.5は、ボーデンの1:45.2と比べるとどうしても見劣りしてしまうのですが、ペースの違いがあるとはいえ、古馬2勝クラス、1勝クラスのレースの勝ち時計が1分48秒台であることを考えれば、これでも非常に優秀な時計であると言えるでしょう。

さらにこちらは、ゴールまで余裕のある手応えのまま加速ラップを踏んでいるんですよね。フットワークの大きさを見ても、いかにも距離が延びて良さそうなタイプですし、スタートの遅れが癖にならないか、その点に心配はありますが、この馬は、ダービーでの好走も期待できる逸材と見ていいのではないでしょうか。


2着に敗れたバジオウですが、ここは相手が強すぎただけで、この馬も素晴らしい走りをしていると思います。条件的には、東京の千八がピッタリの印象ですから、コースが替わって取りこぼす可能性もありますが、少なくとも1勝クラスでは能力上位という評価でいいと思います。

そうすると、予想どおり大敗してしまったルドヴィクスも、素質的には1勝クラスで十分にやれる馬だということになります。ここで一息入れて、しっかりと状態面を立て直してくれば、人気的な部分も考慮して、休み明けで出てきたそのレースで、ドカンと狙い撃ちすべき馬であると考えてもいいのでしょう。


このほかでは、日曜東京の新馬戦を勝ったエクランドールと2着のホウオウサミット。土曜中京の未勝利戦を勝ったルペルカーリアは、内容の濃いレースをしていました。

ただしこの3頭は、どの馬も超良血である分、基本は人気先行タイプになりそう。なので、深追いだけは避けたいですけど、今後の成長次第では、一線級までのし上がってくる可能性を感じさせる走りではありましたから、今後も目の離せない存在であることは、どうやら間違いなさそうですね。


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