今週の障害戦（6/20,21）

今週も、障害戦の見どころを解説しておきたいと思います。

まず、土曜日の東京１Ｒから。

ここは、初障害馬が多く、経験馬の序列は比較的はっきりとしている組み合わせですね。

どうやら、１番人気になりそうなのが、⑫エンシュラウド。最終的には、単勝１倍台まで売れるかもしれません。

障害初戦となった前走は、慣れないせいもあってか、前半こそ外側に斜飛する場面があったものの、後半は見事に修正。３コーナーから見どころをある脚を使って、最終的に３着まで押し上げました。

とは言え、前半にそれなりのスタミナロスはあったはずで、入障２戦目となる今回は慣れも見込める分、さらなる前進が期待されるところ。五十嵐Ｊとの相性もよさそうで、圧倒的な人気に推されるのも、頷けるところでしょう。

ただ、心配材料がないわけではありません。やはり、東京は新潟と比べると差しが効きづらいので、ある程度の位置を取らないといけない。折り合いに難しさを抱えるこの馬をゲートから出して行った時に、スンナリ好位で折り合えるかはなんとも言えないところがあります。

それでも、さすがにこのメンバーで大崩れするイメージはなく、馬券圏内必至という評価で良さそうです。

２番人気は、大外⑬ピースプレイヤーでしょう。飛びが安定している分、こちらも大崩れの心配は少ないタイプですね。

ただこの馬、前走なんか見ていても、道中は１、２着馬よりも圧倒的に器用に立ち回っているのに、最後のひと伸びが効かないどころか、逆に突き放されているんですよね。

さらに外枠の分、道中で脚を使わされると、直線で伸びを欠くシーンも頭をよぎります。東京コースの外枠で北沢Ｊというのも、やや気になりますし…

上位には来るだろうけれど、勝ち切るまではどうかという評価でいいような気がしています。

注目は、⑨ブラックワンダー。ここ２走の敗因は、道中、執拗に絡まれるシーンがあって、スタミナを大きくロスしたことに尽きます。

マイペースで行ければ、少なくとも障害初戦だった３走前と同じくらいは確実に走れる馬。そうなれば、⑫には力負けすることがあっても、⑬には負けないイメージなんですよね。

石神Ｊから伴Ｊに乗り替わるのは、さすがにプラスとは言えないけれど、おそらく伴Ｊなら、中途半端な競馬はしないはず。ならば、それほど割引は要らないのではないでしょうか。

もちろん、ここは初障害馬が多い組み合わせなので、今回も絡まれる可能性はありますが、ここはリスクを承知で、積極的に狙ってみたい組み合わせだと言っていいと思います。

馬単の⑨→⑫とか、３連単の⑨→⑫→⑬が的中すれば最高で、馬連⑨－⑫だけの的中でもまあよし。⑨－⑫－⑬の３連複だけしか的中しない時に、プラスマイナスゼロになるような買い方が理想でしょうか。

ちなみに⑤ブルーガーディアンは、能力の底がはっきりと見えています。こうした他馬の凡走待ちというタイプの馬にお金を投じているようでは、長期的収支はなかなか向上しないでしょう。

相手が弱ければ浮上することもあるわけですが、僕なら、こういうタイプは絶対に買いません。

次に、日曜日の阪神１Ｒ。

ここは、やや混戦模様ですが、人気の一角、前走、初障害戦で２着のギラーミンが中心になりそうですね。

なによりこの馬の魅力は、飛越でスピードが落ちないこと。相手関係が楽だったとは言え、道中、入れ替わり立ち替わりが激しい展開になる中、最後までしっかりと脚を使った点も評価できます。

そして、注目は白浜Ｊ。先週は、圧倒的１番人気馬に騎乗して、ひとつ目の障害で落馬という恥ずかしい競馬になってしまったので、今週は捲土重来に期待したいところです。

相手は微妙ですが、マサハヤドリームは阪神替わりはプラスに出そうでも、折り合いに難があって末も甘いタイプ。ならば、シンプルに考えて、タイセイパルサーでいいかもしれません。

ただ、このあたりなら、初障害馬の食い込みも考えないといけないので、こういう時は、ギラーミンの単勝を厚めに買っておきたいところ。とにもかくにも、今週は、白浜Ｊの騎乗ぶりに要注目です！