【ネタバレ】oasis KNEBWORTH 1996
やっぱり私にとってのロックヒーローはoasis!
無敵!最高!
解散からもう10年以上経ってしまったけれど、今もoasisへの愛は変わらないことを再認識しました。
私がoasisを知ったのは、もう彼らのキャリアの後半、「Don't Believe The Truth」が出た時でした。
ラジオから「Lyla」が流れてきたのを聞いて、ひと耳惚れしたのです。
それから、ディスコグラフィを遡ったり、色々なメディアを読み漁ったりしたのですが、ありとあらゆる媒体で「oasisの絶頂期は1stアルバムと2ndアルバムのとき」と書かれ、ノエル本人もそう語っているのを目にし、新参ファンとしてはとても歯がゆい思いをしていました。
「私はこのまま絶頂期のoasisを体感出来ないのか…」
90年代のoasisと彼らを取り巻く環境、時代の空気は、限られた情報を基に想像するしかなく、ただただ憧れるしかない、そんな状態のままファンであり続けていたのです。
そんな私にとって、この映画は憧れの90年代を共に生き、彼らの絶頂期を疑似体験できる、25年の時空を超えたスーパータイムマシーンとなりました。
oasisが伝説のネブワースライブを開催したのは、1996年。
クール・ブリタニア、ブリットポップの真っ只中。
デビューからたった2年しか経っていない彼らは、イギリスの片田舎の町で2日間25万人を動員するライブを開催。
ネットもスマホも無い時代、ファンは新聞広告やテレビの静止画放送で情報をキャッチ。
チケット販売当日はひたすら電話をかけまくったり、販売所に長時間並んだり…。
そうやって苦労の末に勝ち取ったプラチナチケットを握り、何時間も車を運転して、ようやく交通の便の悪いネブワースに到着。
たどり着いた後も、ステージ近くを陣取るために、何日も前から雨の中ゲート前にまた並ぶ…。
そんな過酷そうな当時の様子が、実際にネブワースに参加したファン達のインタビューをもとにプレイバックされるのですが、その声は皆とても楽しそう。
ネブワースでの体験が、「人生最高の瞬間」として、彼らの中に今も強く刻まれているということが伝わってきます。
そして始まるライブパートは、もう鳥肌もの。
「なるほど。これは絶頂期だわ」と納得するしかありません。
今まで色々なoasisのライブ映像を見てきましたが、ネブワースは別格でした。
まだ若きoasisが、本当に楽しそうに演奏していて、可愛い♥
いつもクールに淡々と演奏しているノエルが、笑顔で音に乗りながらギターを弾いているし、リアムはとにもかくにもボーカルが完璧!まさにロックスター!!
そして何より、あのノエルとリアムがまだ仲良し!尊い…😭
映像には、観客の様子もたくさんインサートされるのですが、だだっ広い野原に何処までも広がる人の波は壮観のひと言。
その1人1人が、瞬間瞬間を全力で楽しみ、歌い、飛び跳ねる!
空気のうねりや、温度、湿度がスクリーンから伝わってきて、何度も一緒にシンガロングしたいのを我慢しました(笑)
時代が違うのというのは分かっているけれど、やっぱりスマホ片手にライブを見てる今と比べちゃうと、熱量が明らかに違うなと思ってしまいます。
「リアムこっち見て!」「タンバリンちょーだい!」と全神経をステージに向けているファン。
その熱量を受け止めながら、更に煽っていくバンドの演奏。
ネットやSNSが発達した現代では、もうこんなライブは味わえないのかも…。
そう考えるとちょっと寂しく感じます。
「瞬間瞬間を全力で生きろ」そんなメッセージが、96年のネブワースから届いたような気がしました。
ライブの一番のハイライトは、ストーン・ローゼズを脱退したばかりのジョン・スクワイアをゲストに迎えての「Champagne Supernova」!
ジョン・スクワイアのギターがかっこよすぎて昇天します(笑)
このスーパーコラボが大スクリーンで見れただけでも、2200円払った価値がありました。
あと、当時の音源はラジオ局が録音したものを使用しているようなのですが、アナログのテープの質感が凄く良かったです。
クリアなデジタル音源を聞き慣れてる耳に、映画館の音響設備で鳴るアナログな音がこんなに心地よく響くとは意外でした。
そんなこんなで、2時間のタイムトリップはあっという間。
夢の96年ネブワースを十二分に体験出来ました。
あの時、oasisは「現象」だったし、ネブワースはノエルの言う通り間違いなく伝説になった─。
そして、今も昔もoasisはファンの人生の一部であり続けています。
Live Forever!
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