元想細片/150202
●エンシェントホワイト(花)
古代の白色という名から荘厳な見た目の花を想像するかもしれないが、見た目は非常に地味な、小さな指ほどの肉厚な葉と、それに似た見た目の白い肉厚の花びら数枚とが短い茎で繋がった花であり、「トゲがなくなった小さなサボテン」のように見えなくもない。しかしこれは、花の一種である。
話によるとはるか昔、この大陸ができたころからこの花は自生していたといい、今では北部の森深くか、南部に広がる山脈の山頂付近など、非常に限られた地域でしか見られない。ところがその発見される地域が大陸全体に点在していることから、一部地方の固有種ではなく、昔はこういった植物が一面に生えていたのだという説が有力である。
物の本によると一部の妙薬を作るために欠かせない原料なのだというが、厳しい環境でしか見つからない花のため非常に貴重である。
※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
詳しい説明はこちらのページをご覧ください。
次回の更新は「お」で始まる鳥です。