元想細片/150318

●虹の根元(花)

 チューリップの一種で、春には白い花を咲かせる。その花の見た目は取り立てて言うべきような特徴は無いのだが、よく見れば濃い緑色の茎に幾筋かの黒っぽい線のような模様が入っている事に気づくだろう。
 じつはこの花の根元に埋まっている球根を輪切りにすると、その中身は虹を思わせる七色に染まっている。この球根を乾燥させ、加工したものは多岐にわたる薬効があるとして、幾つかの薬品に使われている。

※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
 詳しい説明はこちらのページをご覧ください。

次回の更新は「ぬ」で始まる鳥です。

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