元想細片/150616

●道なりツバメ(鳥)

 ツバメというのは町場でもよく見られる野鳥の一種なのだが、このやや大柄なツバメは街なかよりもむしろ街道沿いなどで生息している種であり、郊外の街道を行きかう人々には、地面すれすれを道沿いに飛んでゆく姿を見せている。
 どうやら体が大きいぶん虫などを沢山食べる必要があり、草原や森から開けた道に飛び出した虫を捕まえていることが多いため、結果として街道沿いを飛び回っていることが多いようだ。
 道に沿って迷わずに飛んでゆくこのツバメを、旅人たちは道案内の鳥だと信じており、この鳥の尾羽は道中の平穏を祈るお守りとして親しまれている。

※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
 詳しい説明はこちらのページをご覧ください。

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