元想細片/150728

●瑠璃の針(花)

 野菊の一種らしく、無数の細長い花びらが集まり1つの花となっている。菊の仲間としては珍しい薄い青色の花を咲かせるため、非常に目につきやすく、また色合いの鮮やかさから花壇や街道などに植えられていることも多いのだが、育つ環境は限られているらしく、一部の地域でしか見られない。
 また、この花が青いことから瑠璃の名が冠せられていると思っているものがいるが、それは間違いである。この花を引き抜くと、根の部分には瑠璃を思わせる濃い青色をした、細長い結晶が刺さっていることがある。これこそが瑠璃の針と呼ばれており、解毒作用のある妙薬として珍重されている。

※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
 詳しい説明はこちらのページをご覧ください。

次回の更新は「れ」で始まる鳥です。

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