元想細片/150611

●蛇攫み(鳥)

 大平原の空を悠々と飛んでいる姿を見かける小柄なトンビの一種。
 基本的に肉食で、その名の通りに蛇を好んで食べる。毒蛇などもかまわず食べてしまうことから、蛇攫みの肝には強力な毒消しの薬効があると信じられている。
 とはいえ、空の上から地を這う蛇を見つけてしまうほどに目の良い蛇攫みを人間が捕まえるのは非常に難しく、その肝は希少品となっている。
 また、災厄の象徴と意味づけられることもある蛇を食べてしまうことから、蛇攫みの羽は厄除けのお守りとしても人気が高い。

※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
 詳しい説明はこちらのページをご覧ください。

次回の更新は「ほ」で始まる風です。

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