元想細片/150210

●雷風(風)

 夏の日、遠くの空に暗い雷雲が浮かんでいるときに、その雷雲があるほうから吹き込んでくる妙に乾いた風のことを雷風と呼ぶ。
 雷風はかすかに静電気を帯びており、場合によっては小さな火花がパチパチと爆ぜるように飛び散ることがあるという。
 年に一度か二度しか吹かない風なのだが、ごく稀に雷風によって起きた火花が原因とみられる火事が発生することもあるため、注意が必要である。

※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
 詳しい説明はこちらのページをご覧ください。

次回の更新は「き」で始まる花です。

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