元想細片/141224

●火の時計塔(場所)

 とある都市にあるレンガ造りの時計塔は、町の主要な通りからその姿を見ることができ、まさにこの町の時間を司る存在となっている。
 夜になるとその塔の屋上で複数の松明の火が焚かれ、月の無い夜であってもその姿を見ることができるのだが、その松明は時折その数が増減したり、あるいは並び方が変化したりすることに気づかされる。実は夜になると時計の文字盤が見えないため、松明の並び方でおおよその時刻を示しているのだという。
 町を訪れた旅人達には意味がわかりにくい仕掛けなのだが、地元の住民達には夜でも時刻が簡単にわかるため重宝されているのだという。

※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
 詳しい説明はこちらのページをご覧ください。

次回の更新は「も」で始まる薬品です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?