元想細片/140614

●エリマキ岩(場所)

 とある街道沿いにぽつんとある、大きな岩。ちょっとした小屋ほどの大きさがある。縦長の岩なのだが、岩の中ほどかが屋根のひさしのように大きく前後左右に突き出した形をしており、その様子が大きなエリマキをしている姿に見立てられてこの名がつけられた。
 道中で突然の雨に降られた旅人が雨宿りをしていたり、あるいは陽射しが強い日にこの岩の陰で涼んでいる姿などが見られ、簡易の休憩所として重宝されているようである。
 ちなみに見た目は不安定な形なのだが、岩の下のほうは地面にしっかりと埋まっているようで、今のところこの岩が動いたり倒れたりということはないようである。

※この「元想細片」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
 詳しい説明はこちらのページをご覧ください。

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