元想細片/150711
●変若水の杯(花)
満月の晩に芽を出し、そのまま一晩で育ち花を咲かせるといわれる花。一部では幻の花とも呼ばれており、その実在が疑問視されているのだが、広くいろいろな地方にその伝説が残っている事から、話のおおもととなる何らかの神秘的な植物の存在があったのだろうと考えられている。
一説には高山の頂上で花をさかせるとも、日光のささない洞窟の奥深くにしか生えないとも、南海の孤島に花畑があるとも伝えられているのだが、確認はされていない。
伝説によると深夜に開いた花から取れる蜜は不老不死の霊薬を作るために欠かせない材料であり、ただ蜜を舐めるだけでもあらゆる病気がたちどころに治るという。
※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
詳しい説明はこちらのページをご覧ください。
次回の更新は「ら」で始まる鳥です。