元想細片/150301

●双弓月(月)

 非常に細い月が向かい合うように2つ並んで浮かんでいる、非常に珍しい月。2つの月の外側の弧を繋げるとほぼ満月の形になることから、2つの月があるわけではなく『新月になるはずだった月の光が両端から少しだけ見えている状態』なのだろうと考えられている。
 これは非常に珍しい月の見え方であり、十年に一度あるかないか、場合によっては100年ちかくこの現象が起こっていなかったようだという記録もあり、これが周期的におこるものなのかどうかの研究は進んでいない。また、この月が現れた事は歴史書などに記録を事があり、王家に双子の世継ぎが生まれる、あるいは大国が分裂するなど、「何かが2つに分かれる」ことを暗示するものだと言われている。

※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
 詳しい説明はこちらのページをご覧ください。

次回の更新は「た」で始まる花です。

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