元想細片/150225

●四方風（風）

　とある高山の周囲で吹いている突風。風というのは普通風上から風下へと一方方向へ吹いてゆくものなのだが、山の複雑な地形が影響しているのか、まるで四方全体から自分へ向かってくるように突き上げてくる風。
　足場の悪い場所でこの風をまともに受けると転倒は免れないといわれ、最悪の場合は滑落することすらあるという。

※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
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