見出し画像

テンション上がって作った替え歌がアーティスト本人から歌ってもらえた話

あれは4月末、とあるアーティストのライブに夫婦で行った。

最高のセトリに喜哀楽を全て揺さぶられ最高の気持ちで二人で永遠に話していた。
時間的に夕飯は外食となり、数多くある飲食店から「米が食べたい」を採用しポムの樹になった。

はらぺこで待っていた時にそれは不意に運ばれてきた。
「こちらサービスのスープになります。」
店員さんはスープと言っていたが味噌汁だった。

るんるんで食事を終えた帰路で最近気に入っている曲を口ずさんでいた。
「ユニバース、ユニバース」
そう、別のアーティストのライブに行ったはずなのに口ずさんでいたのはuni-verse。
何も知らずに見たのにグリッドマンの映画が良すぎた。

ライブ終わりでお腹もいっぱいで楽しくなっている我々夫婦。
味噌汁もオムライスも美味しかったなぁとか、久しぶりに二人で出かけて楽しいなぁとか思いながら適当に歌ってたら「ミソスープ、ミソスープ」に変わっていた。
語感の良さも増してすごく良かった。

もう忘れてしまったかい?
覚えてないかい?
おかんの作った味のことを

あたりまですらすらと歌ってた。
忘れないうちにメモしなきゃと思って帰りの電車でメモに打ち込んでた。
あくまでも歌う前提で語感とか文字数とか考えつつ1番が出来上がった。楽しい。
家につくまでに2番も考えようとしたが、私にとっての味噌汁の思い出はさほどいいものではない。

思い返せば胃が小さくて食べ残しが多い私に「お茶の飲み過ぎでお腹いっぱいになって最後に味噌汁が入らなくなる」という謎理論から幼少期には夕食の初めにお茶は注がれなかったし、うちの母は味付けは問題ないが健康にやいとなんでも具材を入れてくる。
個人的に嫌だったものとして納豆やブロッコリーの芯が味噌汁に入っていた。
あと健康にいいと味噌汁のエキス?としてニンニクを一欠片入れている時期があったのだがうちの母は後にそれを取り除かない。
スープを飲み干してから具をかき込むスタイルの私はタマネギに紛れたそのニンニクを知らずに食べてしまいすごく嫌だった。それを見て「あらよめちゃん、大当たり〜」と言ってくる母も嫌だった。だから今もにんにくは嫌いだ。

などなどの記憶しかないので私は結婚してからスタンダードな味噌汁しか作らない。
というのを2番にして旦那と笑い合った。

この味噌汁に関する気持ちを共有できる相手として弟にスクショを送った。
「弟ちゃんはこういう味噌汁知ってる?」
「何となく。てか、今も変わらず味噌汁には「えっ?」見たいな具材入ってるよ」
「ワロタ」

え?


「え?」
「ちなみに5ヶ月前の味噌汁」

旦那「絵の具とか入ってそう」
私「それはないけどこれはやばい。」

いつも何かが余分なだけで食べれないものは作らないとは知ってるし、健康のためならなんでもする母なので赤紫蘇とか紫系の芋か?とか思いつつ弟の返事を待つ。
この日は紫芋の味噌汁だったとのこと。

そんなこんなで弟とのスクショも含めてTwitterにあげるも、まぁ何事もなく流れていった。

後日の仕事の日、夕方休憩に入りスマホを取り出す私。
「お姉様?!?!!!?!」と弟からのLINE通知が来ている。
普段弟からLINEが来ることはほぼないが趣味は同じなので、何かのチケットが当たったとかそんな感じかなと思っていた。

え?
ええ?
とりあえず旦那に弟からもらった画像を共有。

食べようと思っていたお菓子のことも忘れて休憩の時間ずっとトイレの個室にこもって状況を確認するためスマホを触っていた。
大きな音は出せないので少しだけ聞いたら本当に本人の声でミソスープと言っている。

旦那も知らなかったみたいで嬉しいとか本人に届くなんてネットってすごいとかラインで話して休憩終了。

結局ほとんどわからないが私の書いたメモ書きがそのままアーティスト本人に歌っていただけていることだけは理解できた。
そのあと一時間ほど仕事をした終業後、帰路でイヤホンで聞いたらやっぱり本人が歌ってるし贅沢なコーラスまで入ってる。
開いているTwitterでなんだかどんどん広がっているしリプとかを見る限りいい歌として感動してくれてる人もいることもわかった。

時間が経つにつれて元ツイートへの反応も増えてきて、旦那と二人で「なにがってとりあえず嬉しい」と話つつ今に至る。

本人に歌っていただけたことはもちろん、たくさんの方に元のツイートを見ていただけたり、反応の中には替え歌の作詞すごいとかも書いていただけててとっても嬉しいです。
夫婦共々感謝でいっぱいです。
ありがとうございます。

余談ではあるが、この替え歌は出来が良かったので後々旦那が自分で歌ってYouTubeとかにあげよかなとかも話してた。
カラオケ自体苦手だけど意を決して練習してからあげようとしていたらしい。
まさか本家に歌われるなんてお互いに思ってもみなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?