ピルと私 - 3(ぜいたくな悩みの私的解消法 前編)

前回はピルを服用しはじめて10年以上が経過した私の、最初に直面したトラブルとピルを乗り換えた経緯について書きました。最後に少しだけ触れましたが、乗り換えて以降私が持ち始めてしまった”ぜいたくな悩み”と私がどう解消してきたかについて今回は書いていこうと思います。

前回も書きましたが、大事なことなので毎回記載します。
私は医者ではないので、このNoteに記載することはあくまでも私がどういう体験をしたかという話であって、これを読んでくださっている誰かへのお薦めではありません。誰かの・何かの参考になればと思って書いてはいますが、ピルは副作用もあるお薬なので、ご自身でよく考えて、信頼できる文献も調べて、信頼できるお医者様がいるならばその方と相談して、どうするかは決めて貰えればと思います。

ぜいたくな悩み

1. 高い
2. 病院にわざわざ行かないといけないのが面倒
3. 生理がそれでも嫌だ
4. 休薬~飲み始めのタイミングで必ず偏頭痛が起こる

これが前回のノートに記載したことです。少しだけ補足していくと、高いというのはその名の通りで、当時の私のメモによるとおよそ年間2万5000円~3万円くらいかかっていたらしい。これはこの年間3万円というお金が高いということよりも、日本以外の国に目を向ければ、もっと安い値段で買えるのに、という不満です。実際、紆余曲折あって今の服用方法に辿り着いた今、恐らく年間コストは3万円よりも少し高いかも。でも1枚のシートにかかっている値段的には安くなっています。

#2-3は読んで字のごとくで、月経困難症でピルを処方してもらっていたので当然診察に行く必要があります。面倒。生理はどんなに出血量が少なく、生理の期間が短く、生理痛が軽くても、生理は快適なものではないです。それが毎月起こるのはつらい。

最後の偏頭痛について。これは私がもともと偏頭痛持ちで、偏頭痛も個人差が多いけれども、私はホルモンバランスの変化によって偏頭痛が誘発されていたようで、休薬期間か、休薬期間を乗り切ってもその後の飲み始めの時に偏頭痛が起きていました。しかも一度起こるとだいたい48時間くらい続くし、休薬期間の頭に1度起きて、飲み始めにも1度起きるみたいなことがあると、生理痛によって休まなくて良くても、偏頭痛で寝込むということは発生してしまうようになりました。頭痛外来に行って予防薬(トリプタン)も処方してもらいましたが、残念ながらあまり効果がなく。4つの中で困っている度合に順位付けするなら、これが断トツの一位でした。

転機

高い&病院行くのが面倒と思っていた悩みについて活路を見出したのは韓国旅行に行ったときのこと。ピルが普通に処方箋なしで買える!安い!ヤーズはなかったけれど、他の国に旅行した時にピルをまとめ買いすることはできるんだというインサイトを得ました。
それって大丈夫なの?と不安になった私(本当に初心だった……)は一応グぐることに。海外で物品を購入し手荷物として持ち込むこと、これを個人輸入といいます。そして私は辿り着きます。自分が旅行をしなくても、個人輸入によってピルを手に入れる方法に。


個人輸入という選択肢

個人輸入について、特に薬については、色々な記事がネットにあります。なので本当に検討される方は少しググってみてください。私は最大手にお世話になっています。扱っているものを当時色々調べたときに、価格はあまり差がなくても、充実っぷりが違うので、自分が欲しいものにあわせて選ばれると良いかと思います。私がお世話になっているサイトにはピルの比較表や特集ページなんかもあります。ピルを変更しようとしている方はそれも参考になるのではないでしょうか。

ノートを書いているのにググってください、みたいな言葉が多いノートで、自分でもどうかと思うのですが、一方で私がこのノートに書いていることはリスクを伴うことでもあるので、調査しないままこのノートだけ読んで気軽に進められてしまうのもどうかと思うのでご容赦ください。

この方法をとるようになってからは病院に行く必要もなくなり、高いという悩みも解消されました。本当に安い。ありがたすぎる……。ただ、私は病院に行っていないと言っても、健康診断で必ず年に1回は婦人科系の病気は検査をしています。血栓は飲み始めに多いのですが、もちろんピルを処方してもらう前は検査をしましたし、ピル処方してもらって最初のうちは病院に行きちゃんと診察・検査してもらいました。みなさんももし病院に行かずにピルを服用する場合は、どうやってリスクを低減するかということは検討してください。

婦人科系に関係ない病院に行っても飲んでいる薬は聞かれますし、処方してもらっている病院があるという前提で会話が進みます。日本ではピルの服用は月経困難症などの治療目的が前提で、避妊目的ではないということにも注意が必要です。
結構よくある落とし穴だなと個人的に思うのは抗生物質で、抗生物質の服用中は避妊効果が弱まることから別の避妊法を併用することが推奨されています。私は歯医者で親知らずを抜歯した時に抗生物質を処方されたのですが、事前に何系の抗生物質は避けてほしいか全てメモしていきました、が、結構あるので、先生は分厚い本を取り出して何が処方できそうか調べていました……。
でもその先生が特殊なのではなくて、ピルを服用していても抗生物質の処方に対して何も言ってくれない・聞いてくれない・配慮してくれないお医者さまは多くいます。別に抗生物質とピルが飲み合わせ的に絶対NGな組み合わせはないからです。

美容に気を使っている方は、もしかしたら肝斑に悩まされているかもしれません。トラネキサム酸という肝斑に利く薬があります。賛否両論ありますが、血栓溶解を遅らせる作用がトラネキサム酸にはあります。併用をしてはいけない、というわけではないのですが、お医者様によっては処方する・しないと判断がわかれているように見受けられます。トラネキサム酸は風邪をひいて喉が痛いときにも処方されます。過去に初診の時ピルを服用していることを書いているのに、何も言われずにトラネキサム酸を処方されたことが何度もあります。私は肝斑も喉の痛みもトラネキサム酸を内服する以外の対応方法があると思っているので、積極的にトラネキサム酸は服用しようとは思いません。だからこそ普通に処方されそうになったら自分から理由を説明して避けてもらっています。

私は旅行が好きです。飛行機に乗る時はこまめに水分補給をしたり、経ち上がったり、脚を動かしたりしています。エコノミークラス症候群は一度は聞いたことがある名前かと思いますが、それこそがまさに血栓症のこと。つまりピル服用者はピル服用によって血栓症のリスクを上げているので、さらに血栓症になりやすい環境では注意する必要があると私は思っています。

上記はほんの一例ですが、婦人科にかかりつけのお医者様がいて処方してもらっていれば、そちらで質問することもできます。でも、個人で対応している場合にはこのような場合でも自分の身を守るのは自分しかいません。

飲み忘れてしまった時、どう対処すればいいのかわかりますか。何か困ったことがあった時、上で記載したような別の病院にかかったり、いつもとは違う出来事があった時、自分で調べ適切に行動できますか。個人輸入を検討すると必ず自己責任という言葉が出てきますが、何かあった時に少なくとも自分がどういう行動をとるべきかの判断ができるかということが問われているということも忘れないでください(自分への戒めでもある!)

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