ピルと私 - 2(トラブルと乗り換え)
前回はピルを服用し始めて10年以上が経った私の、ピルを服用しはじめたきっかけについて書きました。今回はピルを服用し始めて初めて直面したトラブルとピルの選び方について書きたいと思います。
前回も書きましたが、大事なことなので毎回記載します。私は医者ではないので、このNoteに記載することはあくまでも私がどういう体験をしたかという話であって、これを読んでくださっている誰かへのお薦めではありません。誰かの・何かの参考になればと思って書いてはいますが、ピルは副作用もあるお薬なので、ご自身でよく考えて、信頼できる文献も調べて、信頼できるお医者様がいるならばその方と相談して、どうするかは決めて貰えればと思います。
トラブル
最初に処方してもらったピルはルナベルLDでした。ルナベルは一相性で第一世代のピルです。相性とか世代の説明詳細は、色々なところで解説されているので、気になる方はぜひググってください。一言で言ってしまえば、世代はピルに含まれるプロゲステロン(黄体ホルモン)の種類の違いで、相性はお薬のシートに含まれているピルのホルモン配合量がずっと一定だと一相性、二段階で変わるものを二相性、三段階で変わるものを三相性といいます。
飽き性・ずぼらな私は飲み忘れることがとにかく心配だったのですが、寝る前(23時前後)に服用するようにして、最初は順調でした。服用する時間を寝る前に設定したのは、副作用のことを気にしたのと、忘れないためには何かのイベントとセット(食事前とか朝起きたらとか)にしたいと思ったのですが、食事も起床時間も安定しなかったので唯一安定しているか、安定していなくても気持ち的に余裕があって気付ける可能性が高い夜に設定しました。ピルでみなさんが一番怖がる副作用は間違いなく血栓ですが、飲み始めの方が一番気になる副作用は飲み始めの吐き気や体調不良だと思います。私もそうでした。だからこそ気持ち悪くなっても寝ていたらたぶん大丈夫ということで寝る前に設定しました。
上記に記載した通り最初は順調でした。毎月病院に行くのはおっくうでしたが、副作用に悩むこともありませんでした。最初は不正出血はありましたが、お医者様からそういう風に説明も受けていたので特に心配になることもなく。ところが1年くらい経ったころ、突然、服用した後気持ち悪くて眠りが浅くなるという状態が出るようになります。初期に出る副作用として吐き気というのはメジャーですが、1年たった後に突然というのは当時ネットで検索してもなかなか出てこなくて本当に不安に思いました。
そんな時に、ヤーズが新しく処方できるようになったことを知りヤーズに乗り換えることにします。ヤーズは世代でいうと第4世代のピルで、ルナベルは低用量ピルと言われていますが、ヤーズはそれよりもホルモン量の少ない超低用量ピル。吐き気のようなトラブルはアフターピルみたいな中用量ピルよりも低用量ピル、低用量ピルよりも超低用量ピルの方が少ないので、これだ! と処方してもらいに行きました。
ヤーズ
ヤーズを服用するようになって吐き気はぴたっと収まり、休薬期間が4日間と短くなったことで(ルナベルや4世代以外の多くのピルの偽薬・休薬期間は7日です)よりQOLが高まり、生理の量もルナベルを服用し始めてから減りましたが、ヤーズになってさらに減りました。生理痛もないとは言わないものの、服用していないときと比べ得たらなんでもない。ピル開始前は社会人ではなかったのですが、少なく見積もっても2回に1回は生理休暇を取得していただろうなと思うものの、ピル開始後は生理痛だけを理由に休暇をとるなんてなかっただろうなと思います。
そうして私はピルを愛用し続け今にいたるのでした、めでたしめでたし……だったら私はこのNoteを書き始めようとは思わなかったと思います。ヤーズに切り替えて副作用も減ったのに、いったい何が不満だったのか。ひとつ前のノートに書いた”人体実験”とは何か。今日のノートはそのキッカケについて終わりたいと思います。
不満だったこと
1. 高い
2. 病院にわざわざ行かないといけないのが面倒
3. 生理がそれでも嫌だ
4. 休薬~飲み始めのタイミングで必ず偏頭痛が起こる
人は贅沢なもので、ピルを服用したらセックスした後の避妊にか関わる不安もだいぶ軽減されましたし、生理痛も生理の量も生理の長さもかなり改善されて、それだけで最初は良かったのに、それが当たり前になると新しい不満が出るものなんですね。そこでこの4つを解消するために色々と実験はじめるのでした。
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