【ロシア】プラウダ・オンラインとスプートニクを読み比べると面白いですよ。

 ロシアに「プラウダ・オンライン」というニュースサイトがあります。プラウダと言えば、旧ソ連ではソビエト共産党の機関紙として絶大な力を持っていましたが、ソ連崩壊後は紆余曲折し、ギリシャの投資家に経営権が移ったことに反対した旧スタッフが開設したらしいのが、このプラウダ・オンラインです。

 最近のロシアのメディアは政府系サイトの「スプートニク」が大々的に世界展開を図っていて、日本の共同通信と協力していくことが発表されています。スプートニクの記事は、「日本は大阪の核施設で保存されている濃縮ウランの備蓄を手放す」とか、「日本、安保でロシアとの協力を望む」とか、面白いネタを掲載してくれるので最近よく見ています。でも、政府系ですから反プーチン的な記事は少ないんですね。今、世界で最も影響力のある指導者はプーチン大統領であると米フォーブス誌も伝えていますが、米大統領選ではプーチン大統領が推しているトランプ候補が優勢のままであるところや、中東でのロシアの影響力の高まりなどはそれを証明しているかのようです。

 ところで、、「プラウダ・オンライン」を見るとちょっと面白いことに気づきました。ロシア語以外に、英語、ポルトガル(ブラジル・ポルトガル語ではない、ポルトガルのポルトガル語)語、そしてイタリア語版の4か国語なんです。。英語は分かります。でもなんで、ポルトガル語とイタリア語なんでしょう?ポルトガルもイタリアもどちらかと言えば、ヨーロッパのお荷物的な感じの斜陽国です。。いっちゃなんですが。。。気になるのでちょっと調べてみたら、どうやらポルトガルの共産党はヨーロッパでは最も大きい勢力を保っていることわかりました。これなんじゃないかなあと。

 そしてこんな記事があります。

マスコミの反プーチン攻勢に備えるクレムリン

 プラウダは共産党機関紙だった時の旧スタッフによって開設されたサイトで、今でも共産党系なんですね。。そして今では、スプートニクにかつての椅子を奪われ、反プーチン的論調になってきているんですね。そんな訳で、プラウダ・オンラインに注目していきたいと思います。スプートニクと読み比べると面白そうです。


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