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ダイヤモンドベストネタライブ「原石」プレイリスト

自分が "自分の好きなもの" を好きすぎるあまり、一般的な知名度がどのくらいなのかよくわからなくなることってあるよね。


私にとってそれはダイヤモンドというお笑いコンビと、ダイヤモンドが作った数えきれないおもしろネタの数々です。

さすがに去年のM-1ファイナリストとして注目されたばかりだから、ダイヤモンド自体の知名度は前よりも断然上がったかなぁとは思う。けどその上で、ダイヤモンドの作るネタが全部違って全部おもしろすぎることが一般的に知られてないんだとしたら、困る。


2/5(日)、ダイヤモンドが満を持して12本の "ベストネタ" を披露したルミネ満席単独「原石」が1番おもしろくて最高で幸せすぎたので、ダイヤモンドのことがちょっとでも気になっている全員にどうしてもこのライブを見てほしいという話を今からします。ダイヤモンドのネタが全部大好きという話でもあります。

もともと配信期間は2日間(短すぎておかしい)でしたが、大好評につき見逃し視聴延長決定‼️というめでたいことが起こったので2/12(日)20時まで見れます。ダイヤモンドが単独ライブ延長芸人になってうれしい限り!


ちなみにベストネタ12本のラインナップは下のダイジェスト動画ですべて紹介されていたので、このnoteでは、ネタに関してなんでもネタバレして良いこととしています⚠️






① 漫才 『レトロニム』

→  M-1グランプリ2022 3回戦〜決勝ネタ

2022年のダイヤモンドといえばこれ!ゲラスペのコーナー「みんなの不自然ローソン」で見つけた変なレトロニムがちゃっかり追加されていて1本目からテンション爆上がり。おもしろいに対する考え方がわりと柔軟で、 "なんでもおもしろい" の精神でおもしろいことはなんでも取り入れるダイヤモンドのこういうお笑いが本当に本当に1番大好き……!と思った。

M-1前、配信でレトロニムを見るたびに新しいおもしろくだりが増えてて毎回驚かされたなぁ。ダイヤモンドがネタを叩きまくる過程を1番感じてきたのはレトロニムだし、私が去年初めて劇場に行けた時1番最初に見た生の漫才はレトロニムだったりする。M-1決勝での重い空気が苦しくてM-1のことが嫌いになりかけてしまったきっかけのネタではあるけれど、いやいややっぱり大好きなネタ。M-1でやった完璧な『レトロニム』も最高だけど、最下位ネタとして卑下しながらやる『レトロニム』も最高なんだよ!

「みんなの不自然ローソン」のコーナー募集がまた始まったらしい。ダイヤモンド好きな人がみんな頭の片隅でレトロニムのことを考えながら日々生活していると思うとほっこりしちゃうね☺️


② 漫才 『手漫才』

→  M-1グランプリ2018 3回戦ネタ
   ツギクル芸人グランプリ2021決勝ネタ

Wikipediaに書いてある「野澤だけが話し続け小野が一切喋らないネタ」とはこれ。ツッコミじゃないけど小野さんがいないと成り立たないのでこれは漫才。そもそもタイトル『手漫才』だし。でもこれでM-1とツギクルを戦ったことがあるダイヤモンドはおかしいです(褒めてる)。

本来は「野澤さん声がおもしろいから何喋っても笑っちゃうな〜」とか思ってたら終わるネタなんだけど、今回は後半長いしくだらなすぎる手〇〇が増えてて一生終わらないかと思った。でも『レトロニム』みたいな緻密なお笑いも『手漫才』や『人々』みたいなくだらないお笑いもどっちも笑えて楽しいのって最高じゃない?


③ 漫才 『半』

→  M-1グランプリ2019 3回戦ネタ

Wikipediaに書いてある「野澤のボケを小野が復唱して野澤が再度ツッコミを入れていくネタ」とはこれ。前半は無機質なのに後半は笑顔が出てきて楽しそうに見えてくるところ、野澤さんがハンター×ハンターをゆっくり噛みしめて言ってる感じがすごく好き。あと単純に、会話形式じゃなくて一方的に喋るだけ、しかも絶対に間違えられないこの漫才のセリフを間違わずにスラスラ言えるの凄すぎると思う。3本目にもなると「このネタはどこを増やすんだ〜?」の目線で見れたのも楽しくて、結構無理やり継ぎ足されてたのが笑っちゃった。


④ 漫才 『ドライブ』

→  M-1グランプリ2021 3回戦ネタ

この年のM-1で2回戦追加合格した直後の3回戦ネタ。落とされた後に微動だにしないネタを選ぶの強気で好きだったので、ベストネタに選んでくれてうれしかったー!動かないから声も気が抜けてるのが良くて、その分野澤さんの叫びが効いてくるしそのあとなんかだらだらモニョモニョ言ってんのもおもしろい。漫才って喋りがメインとはいえ動きで笑わせるのも重要だな〜と最近のM-1決勝を見ていてすごく思いますが、ドライブは「動かない」という動きがおもしろすぎる。ラジオでこのネタやっても同じくらいおもしろくはなんないもんね。


⑤ 漫才 『火星人キック』

「ダイヤモンドのベストネタ12本選んで」って言われて、数少ないその大事な1枠を『火星人キック』に充てちゃうの、ダイヤモンドしかいないよ?提案する小野さんも小野さんだしOKする野澤さんも野澤さん。火星人キックはダイヤモンドのベストネタ12本に入るわけがないけど、それをわかってて入れちゃうダイヤモンドが大好きで、そのダイヤモンドが火星人キックをベスト12だって言うんだからダイヤモンドオタクは火星人キックを他の11本に並ぶくらい好きになるしかないです。

ちなみにすでに大好きです。ダイヤモンド毎日ネタに入ってたのは盲点だったので、配信が終わってもリピートしまくる予定。野澤さんがさも当然のように変なことを述べてる中でたまに正論言ったりするとワクワクするよね。


⑥ コント 『結婚式』

→  KOC2022 予選ネタ

ダイヤモンドのコントライブの配信がなかったこととKOCの配信を見なかったことが重なって、恥ずかしながらこのネタは初見でした。なにこれ!めっっっちゃおもしろかった〜〜!!不憫な野澤さんと実は1番様子のおかしい小野さんのキャラクターがそれぞれ抜群に似合ってて、贔屓目とは思えないほどKOCの決勝でウケてる様子が想像できちゃったな。このネタを知ってたら、去年KOC準々決勝で落ちたの100倍悔しかっただろうな〜〜今さら悔しくなってきました。ダイヤモンドの漫才が大好きだけどコントも大好きすぎて幸せな人生。

このネタが見れることだけでも1,500円以上の価値あります。でもYouTubeに上げて一生いつでも見れるようにしといてほしい。


⑦ コント 『球野』

球野のこと、ショートコントじゃなくてコントとか言っちゃってるのがまずおもしろい。ショートコントだったし、なぜかフリップネタだった。ダイヤモンドのネタの中でも特に終始ヘラヘラしてるのに、バッドが飛んでいく時は当然のように黒子に徹する真顔との差がおもしろい。そしてブリッジの「きゅうや!」の言い方がおもしろい。'"おもしろい" しかないネタです。「球野部のムードメーカーのやつ」が1番ヘラヘラしてて好きです。


⑧ コント 『ラーメン屋』

→  KOC2021 予選ネタ

ラーメン屋は長ければ長いほど良い。なにか展開があるわけじゃないのに、野澤さんの「あっち!」のバリエーションが豊かすぎて一生見てられるし笑ってられる。おそらく基本的に野澤さんのアドリブだけで進んでいくので、途中「今小野さんだけを笑わせようとしてるよね笑笑笑笑」っていう変な時間があったりする変なコント。でもそれを見て笑ってる私の負けなのでこれからもどんどんそういうことやっちゃってくれって思いますね。

このネタで小野さんは竹ブラジルスウェットを着てたのにもすぐ気づけるところが配信のいいところ!スウェット再販してくださいー!


⑨ コント 『竹ブラジル』

→  KOC2018 予選ネタ

1つ前のネタで竹ブラジルスウェットを見て「竹ブラジルも見たいな…」って思ってたところに竹ブラジル、ダイヤモンドさんわかってる〜!

竹ブラジルはおじさんの存在もその内容も怖いところしかないのに、怖いというよりおもしろいの感情が勝ってくるところがすごいです。なんでこのネタがダイヤモンドのコントの代名詞みたいに人気なんだ、そりゃ私も大好きだけどさ。みんなこのネタのどこがおもしろくて笑ってるんだろうね。私はスケッチブックに書かれた怖いフォントと理不尽さと、小野さんの顔芸で笑ってます。

前代未聞の50秒徐々暗転は配信でも十分楽しめました🙆‍♀️


⑩ 漫才 『つかみ』

「つかみ」が画面に映し出されてからの数秒間で「えっえっダイヤモンドのつかみはシマウマタイヤ痕スーツじゃないとできないけど」とか思ってたら旧衣装のダイヤモンドが出てきて、最高に沸いた。劇場のお客さんも最高に沸いててハッピーだった!コントを挟んで新衣装から旧衣装に変わる演出が粋すぎて天才。ダイヤモンドは天才です。

新衣装を作る前にこのつかみ放題のネタを見た時からダイヤモンドのユーモアが一気に見れて贅沢〜!って思ってましたが、旧衣装をなかなかお目にかかれない今見るダイヤモンドの衣装いじりつかみは至高。この衣装最後に見たのいつだったかなと振り返ってみたけどたぶんスポーツ漫才王決定戦で真空ジェシカが着てた時だな。

(これは玄人向け→いつかのライブのこのネタで野澤さんが間違えて喪中のフランスじゃないのに喪中のフランスって言っちゃった回ありましたよね、いつだっけ……?今回は正解しておめでとうって思いました)


⑪ 『骨折ショートコント』

レトロニムで「2022年のダイヤモンドといえばこれ!」とか言ったけど、2022年のダイヤモンドといえば骨折ショートコントでもある。全体的にずっとノリが軽くて、「これやったらおもしろいんじゃない?やってみよー!」って感じでネタ作りしてそう。その割に「あれみたいに言うな」でうまいこと言っちゃったりしてるのが2周回っておもしろい。

去年4月のネタパレで骨折ショートコントが急に地上波デビューしたときは嬉しかったな〜!骨折治ってもこうやって骨折したふりしてたまに骨折ショートコントやってほしいね。2本で4000円のMy松葉杖あるんだし。


⑫ 漫才 『スタバ』

→  おもしろ荘2021 優勝ネタ

「やめるよ!こんな最下位とったネタ!」で始まり「10位でもすげえなぁ!」であったかく終わるライブでした。この一言には現地のお客さんからただの拍手笑いじゃないあったかい拍手が送られて、私も配信越しに感極まっちゃった。ダイヤモンドno寄席メンバーも出てくる特別なスタバだったので、あれを見た1万人は少なくともこれは見るべき。野澤さんのちゃんぴおんずがあんなに下手だってこと、全員が盲点だったでしょ。

ダイヤモンドの漫才の魅力は、誰もに気づいていなかった素朴な「おもしろ」を見つけ出して、そのままのおもしろさを独特な魅せ方で教えてくれるところ。そして、それぞれどこか様子がおかしな野澤さんと小野さんの会話がなぜか成立しているところ。スタバにはその全部が詰まってる。

やっぱりダイヤモンドの『スタバ』がこの世のすべての漫才の中で1番大好きだよ。他の漫才がどれだけおもしろくてどれだけ笑っても私の1番はスタバだから、このネタが12本のベストネタのトリに選ばれたのがこれ以上なくうれしくて幸せです。ダイヤモンドのことをどんどん好きになるたびに、2年前におもしろ荘で出会って「おもしろい…気になる…!」って思った私の感性に狂いはなかったなと誇らしくなる日々。




YouTubeにはない新しいくだりが追加されていることに気づいては嬉しくて、どのネタもこの日が絶対に1番おもしろかった。ルミネの舞台上だからこそできる演出があって、今のダイヤモンドだからこそできるお笑いがあって、この単独ライブ内で披露されたベストネタ12本こそが至高だった。幕間のVTRも全部おもしろくて、これはダイヤモンドno寄席好きなら絶対に好きなお笑い。

お試し視聴ができてラッキーだったな〜なんて思いながら、この週末はダイヤモンドベストネタライブ「原石」を見てください。

視聴期間が終わったあとは、『火星人キック』をリピートしまくって一緒にYouTube再生回数伸ばそうね!


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