はした金ほしさにnoteのアカウントを取得した。

はした金ほしさにnoteのアカウントを取得した。

人に公言できる趣味は旅行だが、毎度旅程を立てるときは提出締め切りの近い課題があったり修士論文の口頭試問が近かったりするときで、要は「どうかしている時」だ。
旅行が好きなのかと言われると、正直疑問が残る。ここではないどこかに行きたい!という願望は、航空券予約をする程度に強いが、そうやって大枚はたいて、いざ旅程を組んだり準備をしたり、旅行の行程に入っているときは、だいたい悲鳴をあげている。文字通りの悲鳴だ。嬉しい悲鳴とかいうものではない。苦痛のうめきだ。スリルを楽しむには肝が小さ過ぎる。誰だこんな旅程組んだ奴。金を払わずGoogle検索で旅行を夢想してる瞬間が一番楽しい。

ただ幸いにもいまのところ、毎回大した傷を負わずに帰国している。するとサーカスの綱渡りもかくやの旅程がなんだか楽しいものだったように思えてくるのだ。高山病何だかんだでなんとかなったし楽しかったな、また高地に行って息苦しくなりたい←こんな具合でまた旅程を組んで、どうかしているときに払い込みを済ませ、過去の自分を恨みながら遺書を更新する。お願い、ハードディスクを見ないで、わたしのソーシャルアカウントは闇に葬ってください……!

平時は生きている時間の殆どをツイッターか二次創作に費やしている。手を染めている総時間から計算するとわたしの趣味は間違いなく「二次創作(小説)」になるが、趣味欄に堂々と書くにはあんまりにもあんまりであるし、趣味を通じてフォロワーとつながりオフ会をするわけでもなく、サークル参加を通じてカップリング界隈の団結を深めるわけでもなく、二次創作小説の公開を通して思考と嗜好を露にすることで、かえって先んじてブロック頂き、他者の創作物を視認できない憂き目を見たりしている。二次創作をすることで、他者との断絶を深めている。趣味を通して人と繋がれない。

旅行も同じだ。そもそも逃走癖に近い旅行を通して交流を持った人間はいない。友人は皆就職をしているか、もっと賢い時間の使い方をしている。
まして、世は大コロナ時代だ。だからといって社会が「あんたらの卒業旅行の時期、コロナ流行ってたもんね」と休みを融通してくれるとも思えないので、連れ合いもなく一人で、アジア系旅行者という腫れ物になりに行く。
修論を書いていたら肥大化した太腿のできものだけが連れ合いなので、ことあるごとにできものに話し掛けるんだと思います。
ねぇじょうひしゅ!(石灰化上皮腫)今から私ね、空港に向かうよ!
今から行くところはね、イベリア半島なんだけど、色んなサイトに「女性の一人歩きは危険!」って書いてあるんだ。好きで女性になったわけでもないのに、ましてコロナが話題になってるし、アジア人の女じゃ受ける不利益が目に見えるようだよ~!
でもわたしにはじょうひしゅがいるもんね!だいじょうぶだいじょうぶ!

哀れに思われたらお恵み(投げ銭)を頂きたいんですけど、noteで記事を書けばお恵みを乞うことができるんでしょうか。じょうひしゅ、どう思いますか?

哀れみを下さい