2024.5.2 バカ爆走

久々のバカ爆走。

その前に…バカ爆走とは?
1994年から新宿Fu-で
毎月開催されている
プロダクション人力舎主催の
歴史あるお笑いライブ。

主に芸歴5年目以下の芸人さんが出演。
ゲスト枠で
吉住さんや真空ジェシカが出演する事も有り。
今回の目当ては
おそらくいずれ人力舎を
背負っていくコント師になるであろう
みたらし祭り。
流石は人力舎。全組面白かった。
特に面白かったのはこの9組。


前座2.デイドリーム

JCAを卒業したばかりの女性コンビ。
真の自分を見せる事によって
初めて友情というものは芽生える…
こちらが今回彼女たちが披露した
コントのテーマ。
道徳的ですね。

いやー素晴らしかった。
養成所を卒業したばかりとは
とても思えなかった。

また2人とも大卒のため
おそらく23歳以上。
そんな中で今回女子高生役を演じたが、
本気で女子高生に見えた。
演技力の賜物。

今お笑い界では
ゲームネタグランプリ
野菜-1グランプリ のような
あるジャンルの特化した
賞レースが開催されているが、

私もいつか
早くて3年後…
遅くとも5年後には
道徳-1グランプリというものを
開催したいと思っている。

そのときに
是非、デイドリームの
2人にも主催者特別枠で
出演を依頼したい。


2.磯崎慎也

素晴らしい、素晴らしいの一言。
日本国民なら誰もが
「学校」という場で
体験した事のあるシチュエーションを
1人コントの中で見事に再現。

あとは目線の使い方、
台詞の間が上手い。上手すぎる。
芸歴20年以上、
月に3,4回寄席に出れば
十分食っていける落語家さん並みに上手い。

エントリー制ライブで
ネタなのか
選挙演説(自分の伝えたい事を一方的に伝える)なのか
よくわからない事をやっている
ピン芸人さんは
是非、一度でいいから
磯崎慎也のコントを見てほしい!


5.みたらし祭り
暗転の際、
謎多き6文字が書かれた
ホワイトボードが出てくる。
そこで観客の興味関心を一気に引く。

コントのはじめは
その6文字に関する講義を
先生と生徒という設定で披露。
しかし後半思わぬ展開に。

ゾクゾクした。
染井為人の
社会風刺を含むミステリー小説を
読んでいるのかと思った。

なんとなく
今年のNHK新人お笑い大賞で
このコントを武器にして
決勝に行く気がする。

スパイシーガーリックに続け!
そしてネタだけで
食べていけるようになってくれ!


6.なかよし
基本、コントと漫才二刀流の芸人さんの場合、
コントのほうが好き、
出来るだけ舞台ではコントを披露してほしいと思う
私だけれども…
なかよしに関してはコントも漫才もどっちも好き。

今回はいかにもTHE SECONDで
評価されそうな漫才を披露。

自由奔放なコモリさん、
それに全力でキレていくパフさん、
この構図がTHE SECONDで評価される
未来しかみえない。

メディアに出たのが早かったから
芸歴10年以上経っているかと思ったら
まだ9年なのか。
早く2031年にならないかな。
2031年にTHE SECONDの
決勝の舞台で
2人の漫才が見られるのが
今からとっても楽しみ。


7.ふたりはリバース
えっ…
漫才めちゃくちゃ
上手くなってるじゃん。
おそらくこの2年間、
浅草の寄席で
鍛え上げてきたんだろうな…
っていう事が目に見えて分かる漫才。

堤さんのsmartなキャラが
小林さんの不思議系毒舌キャラと
見事にマッチしている。

コンビ名通り、
性格が正反対…リバースな
2人だからこそ出来る漫才。

良いものを見させてもらいました。
ありがとうございました。


8.パブン
かつて新潟大学の准教授だった
前原真吾先生から
「ユーモア-笑いとは何か-」に関しての
講義を学生時代に受けた事があった。

その講義を受け、
今まで
「臨床心理学」「犯罪心理学」「性心理学」と
心理学しか興味がなかった私は
「感性学」という学問に新たに
興味を持ち始めた。

そんなきっかけを私に与えてくれた
前原真吾先生の講義を
パブンのお2人はコントの中で
見事に再現していた。

しかも令和のこの時代にぴったりの
コントの設定で。

私の勉強不足で
パブンのお2人のコントを見るのは今回が初。
他のコントも見てみたいと素直に思いました。


11.スパイシーガーリック
スパガリのコントには
可愛さが存分に詰まっている。
だからこそ
私はスパガリのコントが大好きだ。

お笑いしか興味なさそうに見えるけど
可愛いもの大好きだよ。私は。

今回のコントも終始、可愛面白かった。
誰もがプライベートで
着た事のある洋服で
あそこまで可愛いが造れるとは。

久々に生でスパガリのコントを
見る事が出来てとても癒されました。
ありがとうございました。


12.写実派
個人的に今年のUNDER 5の
ダークホースだと思っている写実派。

この2人はとにかく
自分たちの空気をつくるのが上手い。

コントはフィクションな場なので
自分たちの空気をつくりやすい。

しかし今回は漫才-べしゃり-で
冒頭から自分たちの空気に
舞台・客席を変えていた。

その事もあって
中MCの寿司ネタ論争を
写実派の漫才が始まって25秒後には
すっかり忘れていました。

この2人のラジオが聴きたい。
この2人がドラマに出ているところを見たい。
この2人と黒柳徹子の対談が見たい。

それくらい私の中で
今気になっている存在です。


14.グレンジャー
愛というものは時に行き過ぎると
他人に迷惑をかけてしまう…という
メッセージが描かれているコント。

ミウラさん、オタクの演技上手いな。
ドランクドラゴンの塚地さんの血筋を
見事に受け継いでいると思う。

おそらく2年後、3年後、
ドランクドラゴンの塚地さんや
元キングオブコメディの今野さんのように
キー局のドラマで
ミウラさんが引っ張りだこになる
未来しか見えない。


やっぱりね…バカ爆はね…
レベル高いね。
笑いだけでなく、
今宵もたくさんの感動を
ありがとうございました。

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