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なぜこれがまかり通っているのか?【R-TYPE⊿に出てくるアイツについて主張をしたい】

「ゴマンダーのデザインを考えたのは当時20代前半のakioお兄さんである」
女性社員が考えただか、社長からそっと精神病院を勧められただか言われることがあるがそれはれっきとした出所不明のデマであり、ゴマンダーのデザインを考えたのは当時20代前半のakioお兄さんであり、上司はデザイン案にノリノリだったそうな。
この真実は87年当時ゲーメストにて初代R-TYPE開発者全員に対するインタビュー記事が掲載された時から明らかな事実であり、R-TYPEを日々嗜む者たちの間では前述の真っ赤なデマ含め有名な逸話である。
……しかし、ゴマンダー女性社員伝々のように出所不明でほぼデマにもかかわらず、ほとんど議題にも上がらずほとんど疑われもせず、さもそれが間違いでは無いかのように扱われる事象がRシリーズの中に存在する。

このnoteは、R-TYPE⊿の6面『覚醒』のボス直前に登場する、とある敵キャラクターについて、私が気になって気になって仕方がないことを全力で主張する内容となっている。どうか、画面の前の熱心なR-TYPEファンに届いてほしい。

本題

単刀直入に述べよう。
6面ボス ドブケラドプス戦直前にて、バイド化し堕ち果てた初代R-TYPEの主人公機R-9Aアローヘッドと一緒に出撃してくる、2機の随伴機。コレが問題なのである。

アローヘッドと同じくバイド化した状態で出撃してくるこの敵の名称、及び正体は全くもって不明である。この機体に関する“公式の”情報や言及、設定資料等は、素人ながらあらゆる媒体を片っ端から探し尽くしても見当たらないし、情報の目撃証言や有志による報告もまったく見当たらないので、現状存在しないといっていいのではないだろうか。(「アローヘッドに随伴して出撃してくる機体」を呼称するというという意味では便宜上間違いではないので、とりあえず随伴機と表現させていただく)
しかし、この謎の随伴機について、あなたは以下の説を見かけたことはないだろうか?

R-11A フューチャーワールド……?

…そう、この随伴機はR-11A(はたまたR-11B)だという説は非常に多く見受けられる。(とにかく真っ向から否定したい気持ちを押さえつつ……)理由として考えられている根拠は2つあって、

一つ目はR-11Bが主人公機のアイレム作品『ARMED POLICE UNIT GALLOP』と同時期に起きた戦いがR-TYPE⊿であるため、そのR戦闘機開発・発進基地にR-11Aがあったのではないか?というものでまぁまだわからんでもないが、

もう一つの根拠である、R-TYPESの資料集『R’s LIBRARY vol1.0』のR-11Bパトロールスピナーの配色が例の随伴機と酷似している…というのに関しては、ちゃんと別モデルとしてあるR-11AじゃなくてR-11Bの配色の話だし、そもそもR’s LIBRARYの機体3Dモデルの配色が尋常じゃなくアバウトなので似てるのは単なる偶然に思えてならない。

そして第一、AにしろBにしろ例の随伴機とR-11とがそもそも全ッッッッ然似ていないのである。
R-TYPE⊿の終盤辺りの設定や資料は公式の確かな情報が極端に少なく、この敵もR-11ではないと完全に否定しきれないのがもどかしい現状ではあるものの、この説の出所自体曖昧で不明だし、外見にしろ攻撃方法にしろ互いの機体の特徴がまったく一致しないようでは、同一機体と呼ぶのはさすがに無理があるのではないだろうか。

FINAL3のオマージュステージに関して

R-TYPE FINAL3には⊿6面のオマージュステージが存在するが、そこで登場するのは「R-11Aプロトタイプ」という機体である。一見、半公式としての明確な回答であり、この説を立証させる有力な証拠でもあるように思えるが、オマージュステージはあくまでオリジナルをオマージュした別物としてあるステージなので、『FINAL3の世界線、時間軸、編纂ではR-11Aプロトタイプだが、R-TYPE⊿の地点ではまた別の存在』と言っても何らおかしくないのである。現にこの場面のみならずFINAL3のオマージュステージには原作からアレンジされ別の敵キャラが出てくる場面も少なからず散見される。さらに機体列伝の一部の記述などFINAL3で新規に追加、言及された設定は、非公式の考察由来のものもあったりするため、半公式とはいえオマージュステージのR-11Aプロトタイプという存在がこの説をR-TYPE⊿の登場キャラに対して立証するための証拠にはなりにくいのではないだろうか。

まだわかる説(一応してみる正体の考察)

結局、この随伴機の詳細は依然として不明だが、筋の通った考察をすることは一応可能ではある。
それはバイドに乗っ取られた元作業機であるという説だ。
6面覚醒の道中後半には、バイドに乗っ取られる前の状態と思われる、白地に青いキャノピーという配色の同形機の残骸がいくつか転がっている。(ちなみに最終盤に一つだけR-9A2の残骸がある)

バイド化する前の正常な状態の配色がこれな地点でR’s LIBRARYでのR-11の配色が似ているという根拠を完全に否定できるのはさておき、崩壊したR戦闘機開発・発進基地にて、そこで作業をするために使われていた乗り物が散乱していてもおかしくはない。
さらに言うと、この随伴機の外見はR-11Aというより、どちらかというとR戦闘機がR戦闘機になる前…ようするに作業機だったころの機体たちの方が似通っているのだ。

時系列的にR-1~R-8ではない可能性があるにしても、あの場所でラウンドキャノピーをもった作業機が運用されていてもなんらおかしくはないはずだ。
そして仮にあの敵が作業機だと仮定して、『作業機がバイドの影響で戦闘機になった』『そして共にプレイヤーへ襲い掛かるは初代R戦闘機アローヘッド』という状況は、Rの系譜、根源、歴史をバイドに侵されながら反芻されていく様を表現している場面ともとれるのではないだろうか。
あくまで考察の範疇を出るものでは無いということを念頭に置いて頂きたいが、R-11説よりもこちらの方が筋が通っていると個人的には思う。私はこの説を推したいし、こちらが通説として広まることをささやかに願っている。

さいごに

同じくソースが不確定のゴマンダーのデマ秘話に関しては事実がしっかりと周知されつつあるのに、あの敵の通説がR-11Aでまかり通りつつあるのはやはりおかしいのではないだろうか?
この非常にめんどくさい厄介クソヲタクのnoteが、R-TYPEを吟味し味わい続けるユーザー間での常識を見直す機会になったら、そしてこのNoteからあの随伴機がR-11ではないという認識が広まったら、この非常にめんどくさい厄介クソヲタクである私にとっては願ってもないことである。

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