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好きなもの⑤ お手紙

お手紙が好きです。

貰うのはもちろん、書いて渡すことも好きです。

お手紙って、人の熱が感じられるので好きなのだと最近気がつきました。

現在22歳(あと4ヶ月で23歳です)が段々、お手紙をもらう機会は少なくなっています。手紙よりも、LINEなどSNSの普及により、素早く、かつ簡潔に伝えられる方がこの時代にあっていると感じます。

だからこそ、お手紙の良さが際立ちます。

人に渡すギフトに添えて、お祝いの気持ちを込めて一言、などなど

相手を思って書き連ねる、その人の心を表している、熱がある。

お手紙をもらうたびに、温かい気持ちになります。

あぁ、この人は私に手紙をくれる為に時間を割いて、文章を考え、便箋を選んだと考えると嬉しくて綿飴みたいにフワフワした気持ちになります。


2ヶ月前、前職を退職し何もしていなかった、何もできなかった時期。

久々に、今までにもらったお手紙の整理をしていました。

部活の後輩にもらった手紙、

バイトの先輩にもらった手紙、

祖父母からもらった手紙、

どれも大切なお手紙ばかりです。

その時印象的だったお手紙が2つあります。

1つ目は、20歳の時に曽祖父(現在90何歳!)にもらったお手紙です。

もらった当時は字が達筆すぎて読めなかったのですが、無職の時の私にはなぜか読むことが出来たのです。

その内容は、曽祖父が学生時代の勉強の仕方や就職についてが書かれていました。

最後の文に、「体が資本です」と。

退職をする前は治らない胃痛に悩まされたり、無職の時期は何もやる気が起きずなんとなく体調が悪かったのです。

ちゃんと元気になろうとその時、強く思いました。

2つ目は、高校時代の友人に私が18歳の誕生日の時にもらったお手紙です。

その文章の中に

「あなたは人を頼ることが苦手だと思います。だから身近な人でもいいし、私でもいい、色んな人に相談してください。自分が何をやりたいか、はじっくりと様々なものを見て、触れて、経験してから見つけていけばいいと思います。もし本当に息詰まったら、旅に出て行ってみたり、天体観測をしてみるのをお勧めします。ただ、自分の選んだ選択には後悔しないように」

この文章を見た私は、大号泣しました。

「退職」という決断をしたことが本当に正しかったのか、やめない方が良かったのかも、という思いが頭の中をぐるぐる。

自分の出した決断に、自信が持てず「後悔」の気持ちが大きかったのです。

その時にこの手紙を見て、とても救われたことを覚えています。

「あぁ、自分の決断は間違っていなかったな」と思うことが出来たのです。

その後、この手紙をくれた友人と会うことが出来たので感謝の気持ちを泣きながら伝えました。

当の本人は、「そんなこと書いたっけ?手紙渡したんだ!」と忘れているようでしたが‥。

不思議なものです。

その時の自分の欲しい言葉が過去からやってきたり、目に入ってくるのです。

もらったときは、そこまで響かなかった言葉たちが何年も経った今、

忽然と輝きだします。そんな輝く言葉達に沢山助けられてきました。

だから、お手紙が好きなのかもしれません。

年月を超えて、私の欲しい言葉達が胸に飛び込んでくる。

その瞬間を何度も体験したいと思いますし、私の言葉で誰かの憂鬱な気持ちが少しでも軽くなるなら、喜びが感じられるならと思い、私は今日もお手紙を綴ります。


覗いてくださり、ありがとうございます。

皆様もぜひ、身近な人にお手紙を送ってみてはいかがですか?

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