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私と彼の個人主義

小学生の息子がクリスマスに、『文豪ストレイドッグス』全巻欲しいというので買って送った。

年明けに久しぶりに会った彼は、漫画のおかげでたくさんの文豪の名前だけは知り、興味は持ったみたいだった。

思えば、父(僕)のエゴで名前に「詩」の字を授けられた宿命か。

"この頃私は浮世が嫌になり、どう考えても考え直しても嫌で嫌で、(略)

この時、初めて私は文学とはどんなものであるか、その概念を根本的に自力で作り上げるより他に、私を救う道はないのだと悟ったのです。" (夏目漱石)

この先、彼がこうした精神にぶち当たり文学なんかに救いを求めるのか、それとも僕には似ず、そんなもの必要とせずに楽しく生きられるのかわからないけれど、

"焦ってはいけません。
頭を悪くしてはいけません。
根気強くありなさい。
世の中は根気の前に頭を下げることは知っていますが、火花の前には一瞬の記憶しか与えてはくれません。"
というメッセージだけは伝えておこうと思う。

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