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賑やかであることが存在意義であるような街

ちょっとした用があって、新しくできた原宿「ハラカド」に行ってきた。

なんというか、とても「原宿らしい」ところで、とてもよく考えられていると思った。

賑やかであることが存在意義であるような街では、たとえそれが表面的であってもすぐに人の心を奪うから、休日のこの街は幸福そうな笑顔に溢れている。

完全に満たされることがないのが欲望だとしても、この楽しそうな顔を見ているとこれを幸福と呼ばずして、何をそう呼ぶのだろうと思ったりもする。

ファッションでも、食べ物でも、SNSでの承認でも、何か世間で流行の兆しがあるものの一部を取り入れ、それをデフォルメしたり誇張したりして、街の中がそれで充満する。

それはこの街でしか見られないものだ。

原宿には「東京らしさ」と「どことなく芋っぽさ」の両方があって、ちょっと陳腐で、でも新しくてお洒落で、微妙な感覚があるからこそこの街が発展したのであれば、それもそう悪くない。

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