フレッシュ魔法おじさん AROUND☆FYFTY!!――12
業務を終え、慰めのつもりでケーキを買って帰った後。
節奈は既に自室に籠もり、帳を落としていた後であった。
「夕飯もまだだっていうのに……」
「あなたのゼリーかっぱらっていったから大丈夫じゃないかしら」
「俺の?」
「あなたの」
「そうかぁ……」
ちゃんと食べる元気があったことに安堵すべきか、ちゃんと名前を書いておいたのにと落胆するべきか。
とっておきのいちごゼリーという尊い犠牲に涙しながら、文雄はできたてのオムライスにありついていた。
冷えた内臓にオムレツの熱が