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My favorite100 #2夜がわたしを育てていく(夜ふかし)

はじめまして、こんにちは。なぁこと申します。
2021年はなにかを継続していくということをひとつ、自分の生きるテーマとして掲げたので、ただただすきなものを100個紹介していく連載をしています。

#2 夜ふかし

YOASOBIでもヨルシカでもなく、ずっと真夜中でいいのに。を思春期のころから地でいっている。どうして朝がきてしまうのか。
とくにやすみの前日は、眠りがやってくる際の際まで起きていたい派。
そうなると当然翌日は起きられないし、一日の大半を無駄にすることになるのはわかっていてもどうしてもやめられない。眠りたくないわけではない。起きなくていい日の二度寝は最高だし、なんなら一生寝ていたい。
単純に夜がすき。めちゃめちゃすき。深夜生まれなので。関係あるのかはしらんけど。だけど誕生日をあたらしい一年のはじまりと解釈するとしたら、深夜生まれの一日のはじまりは、やっぱり深夜なんじゃないかなあ。夜になるとにわかに水を得た魚のように跳びまわりはじめるわたしはきっと、昼間、太陽の奴隷である。言いすぎた。
学生時代の試験勉強はもちろん、いまもなにかを読んだり書いたりするのは夜が深くなればなるほどはかどる。というか夜がなかったら一ミリも進まないんじゃないかと思ってしまうほど、夜はわたしの味方だと信じてやまない人生だった。
ただただゲームをしたりぼーっとずーっと音楽を聴いたり、そういう怠惰な時間の使い方をすることもあって、こんなことをして貴重な時間を使っていいのだろうか、と、たまに発作のように思い悩む瞬間もある。だけど、意味こそ生きるうえでの余白なのではないかと思う。
ときどき、ふだんは沈んでいるはずの記憶がふと浮上するとか、乾いたはずのいつかの傷にフォーカスしてしまうとか、そんな夜もあって、シーツに張りついちゃったり丸まっちゃったりすることもあるけれど、だれにも見せられないそんなすがたさえもゆるしてくれるように過ぎていく夜の時間をただあいしています。

というか、言ってしまえば、ひとりになれる時間、ひとりにならざるをえない時間を欲してやまないのだろう。連絡がくることもないし、だれかに呼ばれることもない。田舎ゆえ、車の往来もひとの気配も消える静謐。その時間と空間に身をゆだね、ずぶずぶと思考に沈んでいって物思いに耽ったり、点と点がふとつながったりするのをだれにもなににも邪魔されたくない。

ちなみにこれを書いているのもAM3:25です。



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