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ローソンのホットドックにハマりだした高田です。



今日もパーソナルトレーニング試験のために店舗へいくと、スタッフ全員でAED研修中でした。
フィットネスクラブでは、いつ何が起きてケガや事故につながる可能性の高いものも多くあります。


スタジオレッスンで足を挫く


お風呂でのぼせる←めちゃくちゃ多い


トレーニングのオーバーワークで気持ち悪くなる


器具にぶつかる


などなどでしょうか。


私も、過去一度AEDを使用して人命救助を行ったことがあります。お風呂施設にいたときでした。
おじいちゃんが脱衣場で気分悪そうだ!と報告がきて、最初は会話もできてましたが、どんどん目線が合わなくなり、卒倒しました。意識なし、呼吸なし、体が痙攣し、会話もできない。
すぐに気道確保から胸骨圧迫を行いました。


男性ロッカー内だったので、近くにいたお客さんに「胸骨圧迫代わってください!」と指示し、救急要請をロッカーから大声でスタッフに指示し、AEDを装着して作動させながら胸骨圧迫を繰り返し、救急隊の到着を待ちました。

AEDが作動すると、本当にテレビドラマみたいに体が「ドン!」と弾くような動きをします。
それに驚く時間もなく、すぐまた胸骨圧迫。しっかり押し込んでいる感覚はあるんですが、手が震えます。

平均6分かかる、とされている救急隊の到着。
実際にも要請してから8分〜10分くらいで到着してくれましたが、その間がとても長く感じます。必死で心肺蘇生を繰り返しました。途中、交代してくれるお客さんも私も、冷や汗と胸骨圧迫動作で汗だく。到着した救急隊に連れられ、搬送先の病院まで。倒れた方が障害者手帳を持ってらしたので、スタッフがご家族に連絡をとれたので、ご家族も搬送先に到着しましたが、ずっと救急隊やお医者さんが胸骨圧迫している音が響き、ついにその方は息を引き取りました。
持病があり、ご高齢でした。施設側の不備は一切ない。むしろ救急搬送されたときには、まだ胸骨圧迫でなんとかなるかもしれない。という状態だったので、ご家族が病院に到着したときにすでに‥ということがなかったということで、ご家族からも咎められることなど一切なく、むしろ感謝と謝罪されてその日は終わりました。



もう何年も前のことですが、当時を思い出すと、いまでも悔しくて悲しくて、どうしようもない思いが込み上げてきます。
救急隊も、ご家族も、スタッフや周りにいたお客さんも、みんな「よくやったよ」と労ってくれましたが、自分自身ではそんな事思えるわけがなく。


もっと早く気づいていれば、救急隊の到着があと数分早まれば、もしかして息を引き取る結果だとしても、最後の最後一言だけでも言葉が届いたのかもしれない。そんな後悔がグルグル頭の中にあります。


などと考えだすと、どうしようもない感情に陥りました。その日から暫く眠れずだったことを覚えています。



そんな経験から、スタッフへのAED研修は真剣にとりくんでもらいたい、と思います。
本当に、いつどのタイミングで使用することになるか、なんてわかりません。
正直、わたしもこの事があるまで、どこか頭の片隅に「自分が使うことはないだろうな」という考えがありました。そこが後悔の原因です。




一番は、そんな事のないように毎日の健康な状態で来ていただき、少しでもおかしいと思えば声をかけて体調チェックなどを行い、未然に防ぐことがベストです。


ですが、本当にいつ何時、何が起こるかわからない。そんな場所で働いているスタッフたちです。



いま、そんな彼ら彼女らが日々がんばってくれている中で、もしこのような事態が発生したら。



助かれば万々歳ですが、そうならなかったら。



きっとその場にいたこと、このお店で働いたこと、そして自分自身が嫌いになってしまうかもしれない。




そんな思いは何が何でもしてほしくないのです。
なので、真剣に、真面目に、自分事として研修や心肺蘇生の練習をしてほしい。


そんなことを考えながら、研修風景を観察していました。


ちょっと重い話になりましたが、誰がいつ何時、どうなるか、は本当にわかりません。
事前準備できることは、充分に準備しておくこと。特に人名に関わることは、当事者の一生の悔いになることもあります。一人でも多くの人が、真剣に研修に参加してもらえるように。
そして、一人でも多く助かりますように。

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